バイエルン・ミュンヘンは今年夏に、VfBシュツットガルトから日本代表DF伊藤洋輝を完全移籍により獲得。同選手はブンデスリーガ開幕前に負傷離脱を余儀なくされたが、バイエルンの補強や所属選手の年俸を巡ってはクラブOBから元幹部に対する批判が湧き起っている。
伊藤の獲得でシュツットガルトに2350万ユーロ(約40億円)を支払ったほか、MFミカエル・オリーズ、MFジョアン・パリーニャらの獲得で1億ユーロ(約160億円)近くを費やしたとみられるバイエルン。昨季は12年ぶりに無冠だっただけに大型補強を行っている。
そんな中、同クラブOBのローター・マテウス氏はドイツメディア『スカイ』のコラムでオリバー・カーン氏ら元クラブ幹部を批判。「クラブは多額の資金を持っていたが、うまく投資できなかった。移籍金が高すぎたし、選手の年俸はここ数年間でかなり上がっている。彼らは給与構造をめちゃくちゃにしたんだ」と綴っている。
伊藤は昨季までシュツットガルトの中心選手として活躍。今季UEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得に貢献するなど結果を残していただけに、バイエルンでの年俸額は日本人選手歴代最高となる10億円である模様。4年契約を結んだが、先月末のプレシーズンマッチで中足骨を骨折した。
所属選手の大半が高額年俸を受け取っているバイエルン。つねにタイトル獲得が求められているだけに、今季のパフォーマンス次第では伊藤の給与額も議論の対象となるかもしれない。
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