ベルギー1部スタンダール・リエージュ所属の日本代表MF川辺駿が、サンフレッチェ広島復帰に向っている模様。広島はMF野津田岳人、日本代表MF川村拓夢を海外クラブへ放出しただけに、元U21ドイツ代表MFトルガイ・アルスランにつづく新戦力の獲得に動いているようだ。
同選手は2021年7月に広島からスイス1部グラスホッパー・クラブ・チューリッヒへ移籍。グラスホッパーで中心選手として活躍し、わずか半年でウルバーハンプトン・ワンダラーズと3年半の契約を結んだが、プレミアリーグ所属クラブでのプレーは実現せず。2022/23シーズン限りでグラスホッパーを退団すると、昨年7月にスタンダールと2027年6月までの複数年契約を結んでいた。
2023/24シーズンのベルギー1部リーグで7ゴールを挙げるなど、スタンダールでも中心選手として活躍していた川辺だが、給与未払い問題を抱えている可能性も取り沙汰されていた。オランダ紙『De Standaard』は今年5月11日に親会社『777パートナーズ』の巨額負債を伝えると、ベルギーメディア『Sudinfo』は先月21日に「777パートナーズの債務問題を踏まえると、スタンダールは全選手を市場に出している。巨額の借金を抱えている」と伝えている。
そんな中、ベルギーの移籍市場に精通しているサシャ・タヴォリエリ氏は今月29日に「状況が好転しない限り、川辺は日本に戻る。スタンダールは彼の放出に向けて、広島との交渉を進めている」と古巣復帰の可能性を報道。本人がスタンダールのプレシーズントレーニングに参加している中、今後の動向に注目が集まっている。
今月中旬にはトルコ1部トラブゾンスポル移籍の可能性も報じられていた川辺。早ければ、来月にもエディオンピースウイング広島のピッチに立つかもしれない。
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