プロ野球・北海道日本ハムファイターズのエスコンフィールド北海道(北広島市)移転により、巨額の赤字を抱えている札幌ドーム。『大和ハウス工業』が命名権を取得したことにより、来月1日から名称が「大和ハウス プレミストドーム」に変更されるのを前に、サッカーJ1リーグ・北海道コンサドーレ札幌が公式発表した一部設備の運用変更を巡り議論が白熱している。
コンサドーレは26日、札幌ドームの電光掲示板に表示されていたアディショナルタイムカウントアップについて、公式Xアカウントを通じてファン・サポーターに説明。「ご来場様アンケートにて、多くのご質問をいただいておりました」と説明に至る背景を明かした上で、以下のように案内している。
「2023シーズンよりご来場いただいたお客様へのスタジアムサービスの一環として札幌ドームの大型ビジョンにて、アディショナルタイムのカウントアップの表示をしておりましたが、お客様・ベンチスタッフなどのセキュリティ上のリスクを高めてしまうためJリーグと協議のうえ、7月13日神戸戦より表示をしない運用に変更をいたしました。今後のホームゲームに関しましても、神戸戦同様の運用をしてまいります。ご理解のほどよろしくお願いいたします」
この電光掲示板の運用変更に対しては「個人的には表示しない方が試合に集中できると思う」「選手にとっては良いのかな」と賛同意見が挙がる一方で、「札幌ドームのいいところだったのに…」「残り時間見れたので残念」といった落胆の声も。「セキュリティって具体的に何?」「セキュリティ上のリスクについて説明してほしい」などと、一部説明に対する疑問や不満も湧き起こる中、「アディショナルタイムに関しての審判へのヘイトや誹謗中傷のリスク上がることかな」と、誹謗中傷のリスク軽減が目的と予想するファン・サポーターも見られる。
なお札幌ドームはこれまでプロ野球公式戦開催による使用料金や興行時の売り上げを主な収入源としていただけに、赤字問題が深刻化。2024年3月度の決算で純損益が6億5000万円にのぼっているが、今月になって大和ハウス工業が2024年8月1日から2028年7月31日までの4年契約で命名権を取得。一部では契約金額が「4年総額10億円」と報じられている。
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