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ジーコ元日本代表監督が盗難被害「被害額1億円弱」ブラジル大使として五輪視察

ジーコ氏 写真:Getty Images

 サッカー日本代表元監督で、明治安田J1リーグ鹿島アントラーズのクラブアドバイザーであるジーコ氏が、パリ五輪開幕前にパリ市内で盗難被害に遭ったと報じられている。

 フランス紙『パリジャン』が26日に報じたところによると、ジーコ氏はブラジル大使としてパリ五輪視察のため現地入り。開会式前日の25日に、滞在しているホテルの近くでタクシーに乗る際、2人組からロレックスの時計、ダイヤモンド、現金などを盗まれたとのこと。現地当局が犯人の行方を追っているが、被害額はおよそ50万ユーロ(約8400万円)にのぼるという。

 ジーコ氏はJリーグ創設期の1990年代に鹿島(旧住友金属)で活躍。日韓W杯後にフィリップ・トルシエの後任として日本代表の監督に就任すると、中田英寿氏や福西崇史氏ら、タレントを多く擁する中でドイツW杯に参戦した。また日本代表監督退任後は、トルコ1部フェネルバフチェ、ロシア1部CSKAモスクワなど複数クラブを率いたほか、2018年7月にテクニカルディレクターとして鹿島へ復帰。健康面の問題もあり、2022シーズン以降はクラブアドバイザーとして母国ブラジルから古巣を支援。複数回にわたり来日している。

 フランスでは、26日に高速鉄道TGVの複数路線で放火・破壊行為があり、ダイヤが大幅に乱れるなど影響が出ている。パリ五輪開幕を前に、複数の事件が発生するなど、治安の悪化が懸念される。