
7月26日から17日間、フランスのパリで開催されるパリオリンピック(パリ五輪)。サッカーの男子競技に出場するU-23日本代表について、7月18日に日本サッカー協会(JFA)は突如バックアップメンバー選手変更を発表した。元々選出されていたMF佐野航大(NECナイメヘン)は所属クラブとの協議の結果招集を見送るとし、代わりにMF植中朝日(横浜F・マリノス)が選出された。
突如帯同メンバーから外された佐野に関して、7月14日に実兄のMF佐野海舟(マインツ)が不同意性交を行った容疑で逮捕された影響だとSNS上では話題になっているが、実際の理由について、パリ五輪に臨むU-23日本代表の山本昌邦団長が7月18日に説明し、明らかになっている。
SNS上では「弟さんだからって関係ないのでは」、「弟は何もしてないでしょ」、「兄の罪が弟に及ぶのは違うだろ…」と同情するコメントが多数寄せられた。
しかし、実際には「クラブの状況もスピード感もいろいろあったので、人数を増やせるかもとなった時に、スタートからネガティブな交渉だった」とクラブとの話し合いで決まったと山本昌邦団長は説明した。
また、当初「バックアップメンバーは五輪チームには帯同しない予定だった」というルールだったのだが、パリ五輪大会直前のルール変更で「バックアップメンバーも完全帯同」に変更された。佐野の所属するナイメヘンは8月10日にエールディヴィジのリーグ開幕戦を控えており、重要なレギュラーの佐野に対して、クラブは派遣を拒否したい意向があったことも推測できる。
どちらにせよこのタイミングで五輪にバックアップメンバーとして完全帯同することは、チームメートにも多少なりとも影響が出ることが予測されるため、メダル獲得の暁にはクラブの決断に感謝する日がくるかもしれない。
なお、他のバックアップメンバーには、GK佐々木雅士(柏レイソル)、DF鈴木海音(ジュビロ磐田)、MF山田楓喜(東京ヴェルディ)が選出されている。
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