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「久保建英でさえ失敗」浅野拓磨のマジョルカ移籍に現地辛辣なワケ

久保建英(写真左)と浅野拓磨(写真右) 写真:Getty Images

 日本代表FW浅野拓磨は将来的なサンフレッチェ広島復帰の可能性が報じられる中、今年6月にVfLボーフムを退団。今月6日にスペイン1部RCDマジョルカ加入が正式決定したが、現地では同選手に対する厳しい声が挙がっている。

 2023/24シーズンのブンデスリーガで6ゴール1アシストをマークするなど、健在ぶりをアピールした浅野。マジョルカとの2年契約締結で日本のサッカーに衝撃を与えたほか、現地の空港に到着した際には歓迎ムードに包まれていた。

 しかし、スペイン紙『マルカ』は13日に「浅野はマジョルカでプレーする4人目の日本人選手だが、困難が待ち受けている。マジョルカのユニフォームを着た日本人選手で、個人としても集団としてもピッチで勝利を収めた選手はひとりもいない。全員が失敗している」と主張。これまでマジョルカに在籍した大久保嘉人、MF家長昭博(現川崎フロンターレ)、久保(現レアル・ソシエダ)について、以下のように綴っている。

 「最初の日本人選手である大久保は、2005年1月に加入し、2006年6月に退団した。彼は出場した38試合で5ゴールを決め、両シーズンともチームを1部残留に導いた。家長は2011年1月に加入したが、活躍できなかった。加入から最初の6か月間で14試合に出場し、2ゴールをマーク。半年後にアジアへレンタル移籍し、2013年夏に復帰したが、2014年1月に契約解除により退団している」

 「久保は2つの異なる時期にプレーした。2019/20シーズンは4ゴール4アシストと結果を残したが、チームは2部へ降格。2度目は1部復帰直後の2021/22シーズンであり、この時はわずか1ゴールとチームへの影響力は薄れていた」

 ただ一方で、『マルカ』は「浅野の挑戦は、大久保や家長と異なり、すでにヨーロッパでのプレー経験があるという点で有利に働く」と綴るなど、メリットも強調している。プロキャリア初のスペイン挑戦でどれだけの結果を残すのか興味深いところだ。