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シント=トロイデン大敗でパリ五輪にも悪影響?

藤田譲瑠チマ 写真:Getty Images

 ベルギー1部シント=トロイデン(STVV)が、日本時間7月10日にオランダの強豪アヤックス・アムステルダム(オランダ1部)と親善試合を行い、0-4で敗戦した。

 今夏のパリオリンピックに出場するサッカーU-23日本代表メンバーからは、MF藤田譲瑠チマ、MF山本理仁、ポルトガル1部ベンフィカから移籍してきたGK小久保玲央ブライアンと、3人が名を連ねているシント=トロイデン。日本の大手IT企業DMM.comが99%出資し、会長も日本人の村中悠介氏が務める同クラブには、他にも日本人選手が複数在籍する。

 この練習試合は、アヤックスの先発メンバーほとんどが22歳以下で構成されていたにもかかわらず、シント=トロイデンは前半に1失点、後半に3失点を喫し、レベルの差を痛感させられる結果に。その中でも先発し81分までプレーした藤田と、後半のスタートから出場した山本で構成された中盤の争いでは、アヤックスの選手たちに思うように支配された。オリンピック本選に向けて不安が募る結果となった。

 シント=トロイデンの見せ場は、前半32分に先発したMF伊藤涼太郎のループシュートがバーに直撃したシーンくらいであったが、藤田は持ち前のボール回収能力の高さを時折見せつけ、アヤックスのDFラインを切り裂くスルーパスも通しており、順調な調整ぶりをうかがわせた。

 また、この試合ではDF小川諒也も先発していたが、移籍の噂が絶えないGK鈴木彩艶と移籍直後の小久保には出場機会がおとずれることはなかった。