Jリーグ 鹿島アントラーズ

鹿島以来のJクラブ指揮へ!岩政大樹がハノイ監督退任「日本で新たな挑戦」

岩政大樹監督 写真:Getty Images

 ベトナム1部ハノイFCは今月8日、岩政大樹監督の退任を公式発表。鹿島アントラーズ以来となるJリーグクラブ指揮の可能性があるという。

 2023シーズン限りで鹿島を離れ、今年1月にハノイFCの監督に就任した岩政氏。ポゼッションサッカーを植え付け、2023/24シーズン開幕から3度監督交代を行うなど不振に喘いでいたチームを立て直しただけに、ベトナム国内では同監督の手腕を評価する声が。シーズン終盤に5連勝を飾ると、首位ナムディンFCから勝ち点10差の3位でベトナム1部リーグを終えたほか、国内カップ戦でもチームを準優勝に導いていた。

 しかし、岩政氏は国内カップ戦決勝翌日の8日にXで「信じられないくらい素晴らしい半年間でした。ベトナムサッカーの発展を祈っています」と投稿。『BONGDA』をはじめ複数のベトナムメディアが2023/24シーズン限りで退任の可能性を報じていた。

 ハノイFC公式SNSアカウントでは、「彼はクラブ首脳陣に対して、新たな挑戦のために日本に戻りたいという意思を伝えた」と岩政監督退任の理由が説明されている。また、ベトナムメディア『VNエクスプレス』は「契約延長交渉で、双方に意見の食い違いが生じた。岩政監督は母国に戻り、Jリーグ再挑戦のチャンスを求めたいと考えている。これはハノイFCとの契約時に、最初から彼が提案していたプランだ」と伝えている。

 この監督退任を受けて、『BONGDA』は「彼は今年1月からチームを率いて、元ベトナム1部リーグ王者に大きな足跡を残した。彼の志向するプレースタイルは、美しいパスサッカーやコンビネーションでファンを魅了した」と岩政監督を称賛。現地では、日本人指導者の退任が驚きを持って受け止められているとのことだ。