日本代表DF伊藤洋輝が、6月にドイツ1部ブンデスリーガのシュツットガルトからバイエルン・ミュンヘンへ完全移籍し、同じくバイエルンに所属する韓国代表DFキム・ミンジェとの日韓共演が期待される中、早くもその日韓DFラインにほころびが起きているようだ。キムの周りが騒がしくなっている。
ヨーロッパのチームでの日韓選手の共演は、サッカーファンならば興味を強く掻き立てられるが、それがドイツの名門バイエルンとあれば話はなおさらだ。日本と韓国のサッカーにおけるライバル関係はいまだに根強く残っているが、それも含め伊藤とキムがどのようなDFラインを構築し、チームメイトとしてどのような関係を築くのか、シーズンの開幕が待ちきれないというのがサッカーファンの本音だろう。
しかし、昨年のバイエルンでのキムの活躍はブンデスリーガ1年目ということもあるが、お世辞にもうまくいったとはいえなかったのが現状だ。特にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)レアル・マドリードとの準決勝1stレグ(5月1日2-2)での失点関与から、戦犯とされたことも記憶に新しい。そんな中、セリエAナポリの2022-23シーズン優勝に貢献した最高のディフェンダーとして知られているキムは、セリエA各クラブからの獲得の噂が絶えない。
バイエルンでは、イングランド代表DFエリック・ダイアーとオランダ代表DFマタイス・デ・リフトのし烈な競争もあり、ヴァンサン・コンパニ新監督は着任後から伊藤の獲得にとどまらずセンターバック補強を推進していることから、キムの置かれている立場は安泰からは程遠いのが現状だ。
一部で話題になっているナポリへの復帰やインテルからの興味が事実だとすれば、1年でキムがイタリアの舞台に舞い戻ることもあながち噂の域ではなさそうだ。
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