デンマーク1部ブレンビーIF所属MF鈴木唯人は、パリ五輪のU23日本代表メンバーに選出されず。クラブ指揮官が日本サッカー協会(JFA)からの派遣要請を拒否した理由を語っているが、依然として今夏移籍の可能性があるという。
同選手は昨年8月、清水エスパルスからブレンビーへ完全移籍。2023/24シーズンのデンマーク1部リーグ・プレーオフあわせて26試合の出場で9ゴール8アシストをマークすると、今月6日開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選のミャンマー戦で代表デビュー。プレーオフでの活躍により、オランダ1部アヤックスをはじめ複数クラブからの関心が報じられている。
デンマーク紙『エクストラ・ブラデット』が今月4日に伝えたところによると、ブレンビーのイェスパー・ソーレンセン監督は、鈴木本人が五輪参戦に意欲的だったことを把握していたとのこと。それでもJFAの要請に応じなかった理由を以下のように語ったという。
「確かにオリンピックは誰にとっても素晴らしい大会だ。しかし、我々がUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)グループステージ出場権獲得を目指す上で、彼は非常に重要な存在だ。それに今の彼は、今月7日からのオーストリア合宿を楽しみにしている」
一方で『エクストラ・ブラデット』は鈴木の去就について「ブレンビーはこの夏に彼を売却するとすれば、1億デンマーク・クローネ(約23億円)が妥当なところだろう。2023/24シーズン終盤には、シュツットガルトのスカウト陣が何度も視察に訪れた。しかしシュツットガルトからのオファーはまだない」と伝えている。
なお、ブレンビーは7日間にわたるオーストリア合宿で、スパルタ・プラハ、ロイヤル・アントワープ、ディナモ・キエフとの練習試合を行う予定。今月25日にUECL予選2回戦の1stレグを控えている。現地で鈴木の高額売却を期待する声が挙がっているが、クラブはUECLグループステージ進出が決まるまで日本人アタッカーをチームに留めるかもしれない。
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