ガンバ大阪所属DF中谷進之介は、かつて2018年6月に柏レイソルから名古屋グランパスへ完全移籍。柏下部組織出身である島川俊郎氏との対談で、移籍の裏側を語っている。
同選手は2014年に柏のトップチームへ昇格すると、2016シーズン以降は日本代表DF中山雄太とのセンターバックコンビを組んでいた。しかし2018シーズンは6試合のスタメン出場にとどまると、4月末からリーグ戦5試合つづけて出番なし。チームも下位に低迷する中、シーズン途中で出場機会を求めて名古屋へ完全移籍した。
島川氏の公式YouTubeチャンネルでは、今月3日に両者の対談動画が公開されているが、話題が名古屋移籍に及ぶと、中谷は「夏前くらいまで結構チャンス無かった。ベンチには入っているけど変わらないだろうなと」と、2018シーズン前半戦を振り返った上で、以下のように移籍を決断するまでの過程を説明した。
「夏前にシモさん(下平隆宏)が解任されて、加藤望さんが監督に就任したけど、そのタイミングで色々なクラブからレンタルでオファーが来たので、『行かせてください』と(退団を申し出た)。とりあえずダメとなった」
「アメリカ旅行から帰って来たタイミングで『名古屋がオファー出す。完全移籍でこの額出すから』と。その当時、レイソルって移籍金が凄かった。レイソルで頑張ろうと思っていたけど、その額出すなら、『これはチャレンジしても良いかな』と思った」
「望さんに『移籍させてください』と話をした時に、『お前が必要だ。お前の良いところは、大きい声を出せることだ』と言われて。その言葉はあまり刺さらなくて…それで(移籍を)決断した。あとは、(当時名古屋を率いていた)風間さん(風間八宏)の存在が大きかったかもしれない」
柏は中谷の退団後も状況が好転せず、2018シーズンのJ1リーグを17位で終了。2度の監督交代の末にJ2降格という結果に終わった。当時、加藤監督に対する批判が相次いでいたが、Jリーグ屈指のセンターバックを手放す原因は指揮官の言葉にあったようだ。
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