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伊東純也の代表復帰は最速で10月?書類送検で元JFA関係者指摘「対応遅い」

伊東純也 写真:Getty Images

 AFCアジアカップ開催期間中に『週刊新潮』が報じた日本代表MF伊東純也(スタッド・ランス)の性加害疑惑を巡り、大阪府警は今月2日に伊東を準強制性交致傷の容疑で、女性2人を虚偽告訴容疑で大阪地検に書類送検。選手側の不起訴の可能性が一部で報じられる中、元日本サッカー協会(JFA)関係者からは検察庁に対する厳しい声が挙がっている。

 昨年6月の代表戦後、大阪市内で性的暴行に及んだとして、女性側から刑事告訴された伊東。今年1月31日に性加害疑惑が報じられると、JFAの田嶋幸三前会長が二転三転した末、準々決勝イラン戦直前に同選手の代表途中離脱を発表。所属先のランスでは問題なくプレーしている一方、今年3月以降は代表に招集されないなど、同選手のキャリアにも影響が及んでいる。

 複数メディアが伊東、女性2名の書類送検を報じたことにより、ネット上で同選手の代表復帰待望論が湧き起こっているが、この報道には『株式会社ミッションスポーツ』の満田哲彦CEO(最高経営責任者)も反応している。

 元電通本社スポーツ局オリパラ室営推部長、元JFAマーケティング担当部長という肩書きを持つ満田氏は、2日にXで「対応、動きが遅すぎる。選手生命を考えたら、早く結論を」と指摘。「大谷の米国検察の動きは早かった」と、ロサンゼルス・ドジャース所属の大谷翔平の元通訳・水原一平氏が違法賭博に関与したとされる問題を比較対象に挙げている。

 その上で、「僕が担当した海外選手のトラブルにも、英国検察の動きはめちゃくちゃ早かった。早く結論出して」と投稿。伊東が代表復帰を望んでいるという報道も飛び交う中、検察庁に対して問題の早期解決を訴えた。

 なお、東京地検特捜部副部長を務めた弁護士の若狭勝氏は、今月3日放送の「めざまし8」(フジテレビ系)に出演した際、伊東と女性2名の書類送検を受けて「今後3か月以内に何らかの判断が出る。双方ともに不起訴になる可能性が高い」と予測している。この若狭氏の見解を踏まえると、同選手の代表復帰は最速で今年10月10日のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選・サウジアラビア戦になると考えられる。