ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)所属GK鈴木彩艶は、パリ五輪U23日本代表招集が濃厚とみられる中、セリエA(イタリア1部)パルマ移籍に迫っている模様。ジェノアやマンチェスター・ユナイテッドも移籍先候補に挙がっていたが、日本代表MF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)とともに元アビスパ福岡指揮官のファビオ・ペッキアのもとでプレーする可能性が高いという。
鈴木の去就を巡っては、イタリアメディア『ジェノヴァ・トゥデイ』が6月26日に「彼に対するジェノアの関心は低下。交渉が複雑だ」と報道。ジェノアは正守護神であるホセフ・マルティノスのインテル移籍がほぼ確実とみられるが、後釜の最有力候補にGKドミニク・コタルスキ(PAOK)を挙げたとみられている。
そんな中、イタリアメディア『スカイスポーツ』は今月1日に「パルマは鈴木の獲得まであと一歩のところまで迫っている」とリポート。これによると、パルマはすでにクラブ間交渉を進めており、移籍金700万ユーロ(約12億1000万円)で合意に達する見込みだという。
パルマは2015年の破産で4部降格を余儀なくされたが、3年連続の昇格により2018/19シーズンにセリエA復帰。2020/21シーズンに再び2部降格となったが、今季は2位コモ・カルチョに勝ち点3差をつけて2部優勝。ペッキア監督のもと再昇格を果たしている。
ペッキア監督がJリーグを熟知しているだけに、鈴木以外にも日本人選手も獲得候補に挙がっている模様。イタリア紙『ラ・スタンパ』は先月、田中の去就について「彼は今夏移籍を望んでいる」とした上で、「ジェノアとパルマが獲得に興味を示している。移籍金は350万ユーロ(約6億円)とそれほど高くない」と綴っていた。
浦和レッズ在籍時、マンチェスターUからオファーが届いたものの、出場機会の確保を優先してSTVVへ移籍した鈴木。今月3日にパリ五輪のU23日本代表メンバー発表を控える中、セリエAへのステップアップ移籍が実現するか注目が集まる。
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