
チュアメニも“連れ去り”の恩恵を受けていた
また、この試合で重要な役割を果たしたのが、フランスの中盤の底を務めたMFオーレリアン・チュアメニ(レアル・マドリード)だ。
まず14分、左サイドからペナルティエリア内に侵入したフランスのFWキリアン・ムバッペ(レアル・マドリード)のシュートがベルギー選手の頭に当たるもゴールキックの判定。慌てたムバッペはコーナーキック(CK)を主張し、そこに加勢したチュアメニは抗議によりこの試合1枚目のイエローカードを受けた。
それでチュアメニにスイッチが入ったのだろうか。39分に右足ロングシュート(わずかにゴール右に外れる)。45+1分に左サイドでムバッペが左右に強引にドリブルで翻弄して、縦に抜けると左足でクロスし、中央でチュアメニが右足シュート(クロスバーの上に外れる)。59分にも、ムバッペ、MFエンゴロ・カンテ(アル・イテハド)とわたったボールを受け右足でボールを打つ(ベルギーGKがセーブ)。69分には右足でロングシュート。
71分には、左サイド攻撃からクロスにベルギーのFWロメル・ルカク(ローマ)が左足シュートもGKがセーブ。ベルギーのビッグチャンスだったが、実はチュアメニがルカクをマークしており、足を伸ばしてボールに当てて勢いを半減させていたのだ。
守備的MFなので守りの重要な場面にいるのは「さすが」とは思えど、さほど不思議なことではない。しかし、なぜこれだけ多くのシュートを放つことができたのだろうか。
実は、ここで「集団の連れ去り現象」が起こっていた。ベルギーが自陣に押し込まれる場面が多く、結果として中盤の後方に位置するチュアメニがフリーになるシーンが多かったのである。フランスの攻撃陣の迫力が物凄いので、ベルギーの選手たちはそれに引きつけられて、後方に後ずさりするしかなかったのだ。
つまり、この試合で「連れ去り」は、頻発していたということになる。

黒いマスクの怪人ムバッペは、キレキレで迫力満点
さらに、迫力が物凄いプレーヤーの筆頭は、この男をおいて他にはいないだろう。フランスのキャプテンである黒いマスクをまとった怪人ムバッペだ。
6月18日に行われたグループリーグ第1戦のオーストリア戦(0-1)で鼻を骨折したムバッペは、前試合26日グループリーグ第3戦のポーランド戦(1-1)ではキックオフ直前にバンドが外れるアクシデントがあったりしたが、マスクに改良を加えた模様だ。
ベルギー戦では54分に左サイドからシザース(ドリブルのフェイント)で一人かわすと、スイスイと突破し右足シュート。惜しくも枠の上に外れた。
静止した状態から1対1の局面を突破して相手守備陣を打ち破ることができるムバッペ。守備を固められて打開が難しいような場面でも大きな仕事をする能力を持っており、今後も強豪を相手に活躍が期待できるだろう。
ムバッペとともに先発したFWマルクス・テュラム(インテル)とFWアントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)からなる攻撃陣が並んだフランスの威圧感は、並大抵ではなかった。
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