代表チーム 女子サッカー

なでしこジャパンが戦うGS注目の若手選手7選【2024パリ五輪】

デボラ・アビオドゥン 写真:Getty Images

ナイジェリア女子代表

MFデボラ・アビオドゥン(20歳)

  • 生年月日:2003年11月2日
  • 現所属クラブ:リバーズ・エンジェルス(ナイジェリア1部)
  • 主な代表歴:国際親善試合(2022年10月6日)対日本戦、FIFA U-20女子W杯2022コスタリカ大会(8月10日-28日)、FIFA女子W杯2023オーストラリア&ニュージーランド大会(7月20日-8月20日)

昨年夏のW杯で最も観客を沸かせたとも言えるナイジェリア女子代表チーム。カナダ、アイルランド、オーストラリアと強豪国を含むグループステージを見事2位で突破し、トーナメント戦では同大会で準優勝となったイングランドを相手に0-0の同点からPK戦に持ち込んだ。その結果2-4で敗れてしまったが、ベスト16の結果を残した。


W杯の招集メンバーにはMFデボラ・アビオドゥンの名前もあり、グループステージのカナダ戦で初出場を果たした。試合中にレッドカードを受け取る場面もあったが、その後も19歳とは思えないほど冷静なパフォーマンスで緻密なプレーを貫き、チーム全体をまとめるような雰囲気を生み出していた。試合結果は0-0の引き分けとなったが、将来のナイジェリアを牽引する存在としてアビオドゥンが世界にその名を広めた試合であったと言える。


谷川萌々子 写真:Getty Images

日本女子代表

DF古賀塔子(18歳)

  • 生年月日:2006年1月6日
  • 現所属クラブ:フェイエノールト・ロッテルダム女子(オランダ1部)
  • 主な代表歴:下記参照

MF谷川萌々子(19歳)

  • 生年月日:2005年5月7日
  • 現所属クラブ:ローゼンゴード(スウェーデン1部)
  • 主な代表歴(2選手共通):MS&ADカップ2023(7月14日)対パナマ戦、国際親善試合(2023年11月30日・12月3日)対ブラジル戦、パリオリンピック2024年女子サッカーアジア最終予選(2月24日・28日)対 朝鮮民主主義人民共和国戦、2024SheBelieves Cup(4月6日・9日)、対アメリカ戦・ブラジル戦、国際親善試合(2024年5月31日・6月3日)対ニュージーランド戦

※参照元:JFA(日本サッカー協会)

DF古賀塔子とMF谷川萌々子は同じ学年同士で共にJFAアカデミー福島の出身でもある。現在はそれぞれ海外のクラブで活躍しており、将来のなでしこジャパンを率いるであろう重要な立ち位置の選手たちだ。


高さと安定感のあるディフェンスが特徴の古賀は、弱冠18歳にして既に代表出場数は8回に上り(2024年6月時点)、今年5月31日に行われた国際親善試合ではニュージーランド相手に代表初得点も挙げた。現所属クラブであるフェイエノールト・ロッテルダム女子は古賀について「日本で最も才能のある選手の1人」と称賛の声をあげている。オランダで積んだ経験が、今後なでしこの強力な武器となる日は近いかもしれない。


一方の谷川は、持ち前の攻撃センスと得点率の高さが魅力の選手。その才能が特に発揮されていたのが、2023年9月19日~10月7日に開催された第19回アジア競技大会(2022/杭州)だ。谷川は日本の初戦となったグループステージ(グループD)のバングラデシュ戦で、開始8分後のPKを決め2点目をマークすると、その溢れるパワーは留まることなく後半80分にも2度目のゴールを決め、グループステージ通過に貢献した(8-0)。また、後の準々決勝(フィリピン戦)でも前半39分にチーム最初のゴールを決め大勝の起爆剤となった(8-1)。さらに準決勝(中国戦4-3)や決勝(朝鮮民主主義人民共和国戦4-1)でも1得点ずつ獲得し、チームを優勝へと導いた。谷川のこの才能は、パリ五輪を通じて一層世界から注目されることだろう!

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名前:Molly Chiba
趣味:自然散策、英国のあれやこれやをひたすら考えること
好きなチーム:トッテナム・ホットスパーFC

東北地方の田園に囲まれ育ちました。英国のフットボール文化や歴史、そして羊飼いやウールなどのファッション産業などに取り憑き、没入している日本人女性です。仕事のモットーは、伝統文化を次世代に繋ぐこと。

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