パリ五輪U23日本代表候補のGK鈴木彩艶には、ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)退団の可能性が浮上。マンチェスター・ユナイテッドやジェノアなど複数クラブからの関心が取り沙汰されているが、ジェノア移籍に向けての交渉が進んでいないという。
浦和レッズ在籍時にマンチェスターUからオファーが届いたものの、出場機会の確保を優先してSTVVへ移籍していた鈴木。一部報道によると、ジェノア、マンチェスターU、ブンデスリーガ(ドイツ1部)方面から関心を寄せられているという。
ただマンチェスターU移籍の可能性については、英メディア『ギブミースポーツ』が今月16日に「マンチェスターUは鈴木への関心を失ったことは一度もない」と伝えつつも、「彼はアンドレ・オナナのバックアッパーとしてベンチを温めることを好んでいない。それにオナナに退団の兆候は見られない。正守護神としてプレーしたいという彼の考えに問題がある」と、選手本人がマンチェスターU加入を望んでいない可能性を指摘していた。
この選手サイドの意向を踏まえた上で、『ギブミースポーツ』は「ジェノア移籍の場合、正守護神としてプレーする可能性が高いことを踏まえると、ジェノアが鈴木にとって好ましい選択肢となる可能性は高い」と見解を示していた。
しかし、英メディア『スカイスポーツ』イタリア版は18日に「ジェノアの鈴木獲得交渉は複雑になっている。1000万ユーロ(約16億9500万円)要求している」とリポート。ジェノアは今季正守護神を務めたGKホセフ・マルティノスにインテル移籍の可能性があるため、同選手の代役確保が急務であるが、記事では「レンタル移籍によるGK獲得の可能性を排除することはできない」と綴られている。
コンスタントにプレーできる環境を求めている鈴木にとって、ジェノアは最適な移籍先とみられる。しかし、高額な移籍金がジェノア移籍への障壁となっているようだ。
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