ブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルト所属DF伊藤洋輝は、今月11日にFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選のシリア戦を控える中、トッテナム・ホットスパー移籍の可能性が浮上。プレミアリーグ挑戦が期待される一方、現地では「アンジェ・ポステコグルー監督が伊藤の獲得を望んでいない」という意見が湧き起こっている。
英メディア『フットボール・ロンドン』は今月10日、トッテナムの補強戦略を特集。センターバックの現有戦力について「ミッキー・ファン・デ・フェン、クリスティアン・ロメロ、ラドゥ・ドラグーシンらを抱えているが、エリック・ダイアーがバイエルン・ミュンヘンへ移籍したほか、ベン・デイビスも契約期間が残り1年だ。ポステコグルー監督はセンターバック1名の獲得を望んでいる」と伝えている。
一方、トッテナムの補強ポイントについて「中盤と前線の補強を優先する。センターバックの加入は移籍期間の後半になる可能性が高い」と指摘。同クラブはセンターバックの獲得候補として、伊藤とノッティンガム・フォレスト所属DFムリージョなどをリストアップしているものの、記事では「伊藤のトッテナム移籍は理にかなっているが、ポステコグルー監督は現時点で彼の獲得を望んでいない。あくまでも前線や中盤の選択肢を増やしたいと考えており、センターバックの獲得に向けての動きはない」と綴られている。
伊藤は昨年夏にオランダ1部アヤックス移籍破談が報じられた後、シュツットガルトと契約延長。2027年6月までの4年契約を結んだが、複数のドイツメディアが3000万ユーロ(約48億円)の契約解除条項付帯の可能性を指摘している。
契約解除条項の存在にも注目が集まっているだけに、『フットボール・ロンドン』も「トッテナムは金銭面も監視しなければならない」と綴るなど、移籍金が高額との見解を披露。ただ一方で、ドイツでの報道内容を引用する形で「プレミアリーグ移籍にむけては、契約解除金とはまた別の問題がある」と伝えている。
伊藤の去就を巡っては、すでにバイエル・レバークーゼン、ボルシア・ドルトムント、バイエルン・ミュンヘンからの関心が報じられているほか、イタリア紙『トゥットスポルト』は先月末にミラン移籍交渉が始まった可能性を報道。これによると、同選手は現在シュツットガルトで250万ユーロ(約4億2000万円)を受け取っているが、移籍の場合には年俸倍増を望んでいるという。
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