
オランダ1部スパルタ・ロッテルダム所属のU23日本代表FW斉藤光毅は、パリ五輪出場が期待される一方、今夏移籍の可能性が浮上。MF堂安律の古巣であるPSVアイントホーフェンからの関心が報じられているが、現地では斉藤のPSV移籍に対する反対意見が湧き起こっている。
斉藤は2020シーズン終了後に横浜FCからベルギー2部ロンメルSKへ完全移籍すると、2022年夏からスパルタでプレー。昨季のオランダ1部リーグで7ゴール5アシストをマークしたほか、今季はハムストリング負傷による長期離脱がありながらも、公式戦22試合の出場で3ゴール5アシストと、シーズン後半戦は主力選手として活躍した。
ロンメルSKからスパルタへの期限付き移籍期間は今年6月までであるが、オランダメディア『RTV』は今月24日に「PSVが斉藤の獲得にむけて、最初のオファーを提示した」とリポート。フェイエノールトOBのヴィレム・ファン・ハネヘム氏も先月末、オランダ紙『AD』のコラムで「フェイエノールト、アヤックス、PSVアイントホーフェンといったオランダ国内のトップクラブが今年夏に斉藤と契約しても驚かない」と日本代表FWの能力を高く評価していた。
しかし、フェイエノールトOBのハリー・ファン・デル・ラーン氏は斉藤を評価していない模様。『RTV』が26日に伝えたところによると、同氏は「斉藤はスパルタでもう1年プレーし、もう少し成長する必要がある。それが彼のためになる」と残留を推奨。今月24日に行われたオランダ1部リーグ最終節(対ユトレヒト戦)でのプレーについて「そこまで良いとは思わない」と厳しいコメントを残したという。
なお、スパルタのヘラード・ネイカンプTD(テクニカルディレクター)は「彼にはスパルタに何年もいてもらいたい。だが、彼はいつか次のステップに進むために我々のもとにやって来た。ステップアップのタイミングは今まさに訪れるだろう。彼にはオランダ国内のみならず、国外からも多くのクラブが関心を寄せている。彼を引き留めることは不可能だ」と、斉藤の退団を示唆している。本人がパリ五輪参戦への意欲を見せる中、ステップアップ移籍の可能性にも注目が集まっている。
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