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鎌田大地、ラツィオ残留交渉難航か「年俸1.7億円アップ要求」内田篤人は「嫌」

鎌田大地 写真:Getty Images

 日本代表MF鎌田大地は、セリエA(イタリア1部)ラツィオ残留に向かっている模様。しかし、契約延長交渉でクラブに年俸引き上げを求めるなど、退団の可能性は残っているという。

 鎌田は昨年夏にアイントラハト・フランクフルトを契約満了により退団し、ラツィオへ移籍。マウリツィオ・サッリ前監督のもとでは出場機会に恵まれなかったものの、今年3月のイゴール・トゥドール監督就任後に序列が一変。4月以降はリーグ戦全試合でスタメン出場するなど、中盤に欠かせない戦力として機能すると、イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』は今月7日に「鎌田はロティート会長に契約延長の意思を伝えた。トゥドール監督のおかげで、サッリ前監督時代とは考えが変わった」と伝えていた。

 また残留時の契約期間については、イタリア紙『イル・メッサジェッロ』が今月6日に「ラツィオは3年間の契約延長という一方的なオプションを有しているが、鎌田は1年間の契約延長を要求」とリポート。『コリエレ・デッロ・スポルト』は鎌田の残留報道を特集した際に、「3年間か1年間か、現時点では分からない」としていた。

 現地のファン・サポーターから鎌田残留を望む声が挙がる中、イタリア紙『ラ・レプッブリカ』は20日に「鎌田にはクリスタル・パレスを含めて複数クラブが関心。クリスタル・パレス移籍の場合は、アイントラハト・フランクフルト時代の恩師であるオリバー・グラスナー監督と再会できるが、それにも関わらずラツィオ残留の可能性が高まっている」と伝えている。

 ただ一方で、両者の契約延長交渉では隔たりがあるとのこと。選手側は依然として年俸300万ユーロ(約5億1000万円)と現状維持による3年間の契約延長オプション発動を望んでいないほか、300万ユーロから400万ユーロ(約6億8000万円)への引き上げを求めているという。

 鎌田の契約延長問題には、日本代表OBの内田篤人氏も注目。インターネット動画配信サービス『DAZN』で先月25日配信開始の「内田篤人のフットボール・タイム」出演時に、「俺ならば、年俸が同じだったら嫌だな」とラツィオの条件に否定的な見方をした上で、「『退団します』と伝えて、退団を匂わせて、『年俸もう少し上げて』と言って戻って来るかな。ただ戻れないパターンはたくさんある。『退団する』って言ったじゃないかと(クラブから言われることもある)」と私見を述べていた。