AFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選のU23日本代表には、野澤大志ブランドン(FC東京)、小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)、山田大樹(鹿島アントラーズ)とGK3名が招集。ただ、グループステージ最終節でU23韓国代表に0-1と敗れた裏で、今大会メンバー外のGK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV:STVV)に対する評価が上昇。英紙『エクスプレス』は22日、鈴木のマンチェスター・ユナイテッド移籍破談をクローズアップしている。
浦和レッズ時代にGK西川周作からレギュラーを奪えなかった鈴木は、昨年夏にユナイテッドからオファーが届いたものの、GKアンドレ・オナナのバックアッパーになる可能性が高いと判断。出場機会確保に拘る中、STVV移籍を決断していた。
『エクスプレス』は「スカウトが鈴木を発掘した後、移籍拒否によるユナイテッドへの打撃が増している」という見出しのもと、鈴木の活躍ぶりを特集。日本代表GKが出場機会を求めていたことを紹介した上で、今月20日のプレーオフ・OHルーヴェン戦におけるパフォーマンスを以下のように評している。
「彼はSTVVに利益をもたらしている。今月20日のOHルーヴェン戦では枠内シュート11本を打たれたにも関わらず、1失点でまとめた。10度セーブしたほか、66本のパスのうち、失敗はわずか6本。シュートストップとビルドアップの両面において有能なオプションであることを証明しつつある。一方で、STVVのシュート本数はゼロだった」
また鈴木の今後については「彼はまだ21歳と、さらに高いレベルに到達する時間はまだ十分にある。ユナイテッドが彼の獲得を再検討する場合、500万ポンド(約9億5600万円)という昨年夏の時点における移籍金を上回ることは確実だ。今年1月には完全移籍へ移行しているため、来季もベルギーでプレーすることになりそうだ」と綴っている。
MF久保建英(レアル・ソシエダ)やMF鈴木唯人(ブレンビーIF)と同じく、所属クラブの事情によりU23日本代表のメンバーから外れた鈴木。今年1,2月開催のAFCアジアカップでミスから失点を重ねたとはいえ、パリ五輪本大会出場権獲得となれば代表メンバーに食い込む可能性は十分に考えられる。
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