アイントラハト・フランクフルト所属の元日本代表MF長谷部誠は今月17日、今季限りでの現役引退を発表。ドイツメディア『フースバル』は今月19日、現在のチームに関する同選手の否定的なコメントを伝えている。
浦和レッズ、ヴォルフスブルク、ニュルンベルクを経て、2014年からフランクフルトでプレーしている長谷部は、経験豊富なベテランとしてチームをけん引。2021/22シーズンは副キャプテンとしてUEFAヨーロッパリーグ制覇に大きく貢献していたが、今季はディノ・トップメラー監督のもと、ここまでリーグ戦7試合の出場。今月20日開催のブンデスリーガ第30節アウクスブルク戦ではベンチ入りしたものの、出番は無かった。
長谷部の出場機会が減少する中、フランクフルトは第30節終了時点で11勝12分7敗。直近5試合で1勝2分2敗と足踏み状態が続き、4位RBライプツィヒから勝ち点14差の6位と、残り4試合で来季UEFAチャンピオンズリーグ出場の可能性が消滅している。
現役引退発表後、初めての公式戦でもピッチに立たなかった長谷部。アウクスブルク前には『フースバル』の単独インタビューで「ロッカールームの雰囲気は悪い」と切り出すと、以下のように危機感を募らせたという。
「今のような状況は過去にも経験したことがある。どうすればそこから抜け出せるのか?みんなが一緒に取り組むしかない。チームとしてだけでなく、クラブ全体、スタジアム、ファン、そして街がすべてを捧げなければならないが、ファンには期待できない。ひとりの選手として、ピッチで(自分たちの)団結力を証明することを期待している。そうすれば、ファンからの反応があるはずだ」
同メディアは日本人MFの発言を受けて「チーム全体のパフォーマンスが低下し、多くの勝ち点を落していることにより、雰囲気はかなり悪くなっている。長谷部はかつて聞いたことのないような激しさでチームに責任を求めている」と綴っている。
アウクスブルク戦で5試合ぶりの白星を飾ったフランクフルト。シーズン終盤でファン・サポーターからの信頼を取り戻すことができるか注目が集まる。
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