サンフレッチェ広島所属の日本代表DF荒木隼人に、ベルギー1部リーグ移籍の可能性が浮上。MF川辺駿所属のスタンダール・リエージュや、GK鈴木彩艶ら日本人選手を多く擁するシント=トロイデンVV(STVV)などが移籍先候補として報じられている。
現在27歳の荒木は、ガンバ大阪や広島の下部組織、関西大学を経て、2019年に広島へ加入。プロ1年目からリーグ戦で24試合に出場すると、翌2020シーズン以降も主力センターバックとして活躍。今季もここまでリーグ戦全6試合でスタメン出場も、今月3日開催の第6節・町田ゼルビア戦で負傷交代している。
4年以上にわたりJリーグの舞台で結果を残し、2022年7月開催のEAFF E-1サッカー選手権で日本代表に初めて招集された荒木には、すでに多くの海外クラブが熱視線を送っている模様。ベルギー紙『DH』が今月4日に伝えたところによると、スタンダールは今夏の移籍ウィンドウでセンターバックの獲得を目指す中、荒木やDFゼ・ガブリエル(ヴァスコ・ダ・ガマ)に関心を寄せている模様。ただ荒木には、STVVをはじめ欧州複数クラブも興味を示しており、争奪戦は避けられないとのこと。同選手と広島の契約期間は2026年1月まで残っているため、移籍金が発生するという。
FW永井謙佑(名古屋グランパス)やFW小野裕二(アルビレックス新潟)、GK川島永嗣(ジュビロ磐田)の古巣であるスタンダールは、ベルギー1部リーグを10度制した古豪。昨年夏に獲得した川辺が主力選手として活躍する中、今季のレギュラーシーズンを10位で終了。STVVとともに、来季のUEFAカンファレンスリーグ予選出場権獲得を目指して、プレーオフを戦っている最中だ。
一方、STVVはU23日本代表MF藤田譲瑠チマやMF山本理仁らを擁する中、今季のレギュラーシーズンを9位で終了。複数選手の退団が噂される中、同クラブの立石敬之CEO(最高経営責任者)はベルギーメディア『TVL』の番組出演時に「我々は日本にいる若手選手を獲得する予定です。名前を出すつもりはありません。戦力低下を避けるという考えです」と日本人選手獲得を示唆している。
なおドイツ発の移籍専門サイト『トランスファーマルクト』は今年2月23日、J1でプレーする選手の市場価値を更新。荒木はMF川村拓夢(広島)とともに「J1でプレーする日本人選手の市場価値ランキング」で9位(120万ユーロ:約1億9600万円)に食い込んでいる。
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