ガンバ大阪所属のイスラエル代表MFネタ・ラヴィは、3月30日開催の明治安田J1リーグ第5節サンフレッチェ広島戦で途中出場。FWウェルトン・フェリペのゴールを演出して称賛を浴びる中、川崎フロンターレOBの中村憲剛氏が、同選手のプレーをもとに「日本人選手に足りない要素」を指摘した。
56分からピッチに立ったネタ・ラヴィは、76分に自陣で相手に囲まれながらも巧みなターンで前を向き、右サイドのスペースにスルーパスを供給。これに反応したFW坂本一彩が右サイドからドリブルで一気に敵陣深い位置まで駆け上がると、ゴール前へクロスを供給。GK大迫敬介の弾いたセカンドボールを、ウェルトンが押し込んだ。
このゴールシーンは、インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月1日配信開始の「やべっちスタジアム」でも話題に。ゲスト出演の中村氏は、ネタ・ラヴィのプレーから学べることとして「前を向くことの大切さ」を挙げる。
つづけて、ネタ・ラヴィがパスを受ける直前に相手選手のポジショニングを確認していることや、相手の見えない位置にボールを隠しながらドリブルしていることを解説。「相手に囲まれると、バックパスや横パスを選択する選手が多い。前を向ける選手がいると、その選手に対する警戒が強くなるので、周りの味方が空くので、ボールを支配する攻撃ができる」と私見を述べる。
その上で、中村氏は「ボランチの選手はワンタッチ、ツータッチでボールをはたいて逃げることも大事。だけど、ひとりでボールを運んで決定機を作るというプレーは、外国籍選手ではなくて日本人選手でもやってほしい。簡単なことではないけど」と、日本人ミッドフィルダーに注文を付けた。
「シンプルなことだけど、サッカーをする上で最も重要な要素」として、中盤からの突破力の重要性を説いた中村氏。同氏のコメントは、海外挑戦を望むJリーガーにとって貴重なアドバイスとなりそうだ。
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