今月14日に北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦の日本代表メンバーを控える中、森保一監督が頭を悩ませているかもしれない。AFCアジアカップ開催期間中から「日本代表GK問題」が叫ばれる中、シント=トロイデンVV(STVV)所属GK鈴木彩艶が10日開催のベルギー1部リーグでミスから失点。代表復帰報道が飛び交うGKシュミット・ダニエル(KAAヘント)も不安材料を抱えているようだ。
アジアカップの代表メンバーでは、シュミットやGK中村航輔(ポルティモネンセ)など欧州でのプレー経験豊富な守護神が相次いで選外。鈴木、前川黛也(ヴィッセル神戸)、野澤大志ブランドン(FC東京)とGK3人体制で臨んだが、いずれも大会前の時点でA代表キャップ数は5未満。全試合フル出場の鈴木が相次いでミスから失点しただけに、日本国内外から「経験不足」との批判が相次いでいた。
今月10日に行われたベルギー1部リーグ第29節では、STVVがオイペンと対戦。この試合では、鈴木がハイボールをキャッチし損ねて失点。チームが0-1で敗れただけに、現地メディアから批判を浴びている。
またヘントは日本代表DF町田浩樹擁するユニオンSGと激突。町田とDF渡辺剛の日本人対決で注目を集めたが、シュミットは移籍後初めて出番なし。怪我から復帰のGKダビー・ローフがフル出場したことを踏まえると、レギュラーからバックアッパーに降格した可能性が考えられ、今後は出場機会確保が課題となりそうだ。
なお、日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏は10日、自身のYouTubeチャンネル『闘莉王TV』を更新。GKのメンバー選考について「鈴木と前川にまたチャンスをあげてほしいけど、今度はシュミットを出して!」と、森保監督にカタールW杯代表メンバー守護神の招集を求めている。Jリーグのファン・サポーターからGK大迫敬介(サンフレッチェ広島)の代表復帰を推す声も挙がる中、ベルギーでプレーする2選手の現状や今後が心配される。
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