ラツィオ所属MF鎌田大地は、今月5日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)バイエルン・ミュンヘン戦で途中出場も不発。AFCアジアカップにつづき北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦での日本代表メンバー落選の可能性もある中、昨年夏にラツィオからのオファーを一度断っていたことが明らかになったという。
鎌田はかつてアイントラハト・フランクフルトの主力選手として活躍。トッテナム・ホットスパーなど複数クラブからの関心が報じられる中、昨年6月に契約満了によりフランクフルトを退団。ミラン移籍で合意と報じられたが、同クラブの幹部交代もあり破談に終わると、昨年8月にラツィオへ加入している。
ただイタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』は今月1日、ラツィオ加入の経緯について「鎌田はマウリツィオ・サッリ監督から直接求められた選手だ。セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの退団後、サビッチの後釜が誰になるか想像できなかった時、日本人選手は突然やって来た。鎌田は当初、ラツィオからのオファーにノーと答えていた。しかし自身の今後について再考し、ラツィオとサインを交わした」とリポート。
同選手は控え要員に甘んじている現状を紹介した上で「鎌田がサビッチの後釜になれないことは今や明らかだ。もちろん彼にはもっとスペースがあったかもしれないが、輝くことはなかった。ラツィオはフィジカル能力に優れているミッドフィルダーの補強が必要であることを理解し、マテオ・ゲンドゥージを連れて来た」と綴っている。
日本代表DF板倉滉やFW福田師王擁するブンデスリーガ(ドイツ1部)ボルシアMG移籍にむけての交渉が報じられている鎌田。決してラツィオ加入を望んでいたとは言えないだけに、わずか1年で所属クラブを変えることになりそうだ。
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