今月24日開催の明治安田J1リーグ開幕戦で、ジュビロ磐田を下したヴィッセル神戸。元日本代表FW大迫勇也やMF佐々木大樹らの活躍が話題を呼ぶ一方、昨季同クラブでプレーしていたDF大﨑玲央が、UAE1部エミレーツ・クラブを加入からわずか2か月で退団した模様。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタも、同クラブで厳しい立場に置かれているようだ。
エミレーツ・クラブは直近5年間で2部降格と1部昇格を2度経験。2022/23シーズンの2部リーグを2位で終えて1部復帰を果たすと、神戸で構想外となっていたイニエスタを昨年7月に獲得。9月には元FC今治監督、元神戸コーチのリュイス・プラナグマ氏を招へいしていた。
しかし同クラブは昨年12月末の時点で1勝2分9敗と、リーグ最下位に低迷。成績不振をうけて、クラブはリュイスからワルテル・ゼンガ氏への監督交代に踏み切った。またイニエスタは加入1年目ながらキャプテンを任せられ、2023/24シーズン開幕当初からスタメン出場が続いていたが、昨年12月1日のリーグ戦を最後に公式戦での出番がない状況だ。
一方、神戸は昨年12月27日に大﨑のエミレーツ・クラブ完全移籍を公式発表。しかしエミレーツ・クラブが同選手の獲得を発表したのは、神戸がリリースしてから1か月以上経った後だった。
そのエミレーツ・クラブは今月24日、UAE1部リーグ再開初戦でアル・ワスル相手に0-2で敗北。この一戦ではスペイン代表FWパコ・アルカセルがスタメン出場したほか、イスラエル代表MFディア・サバ、セルビア人DFウロシュ・ヴィタス、ヨルダン代表MFニザル・アル・ラシュダンがメンバー入り。ゼンガ監督体制初の公式戦における外国人選手の顔触れや、UAE1部リーグの外国人枠が「5」であることを踏まえると、イニエスタと大﨑のいずれかが新指揮官の構想から外れたとみられていた。
するとUAEメディア『エミレーツ・トゥデイ』は24日に「エミレーツ・クラブは大﨑と契約解除で合意した。彼はカップ戦1試合の出場にとどまり、移籍ウィンドウ閉鎖直前にチームリストから外れた」とリポート。イニエスタは残留するとみられるが、監督交代による序列低下が顕著となっている。
Jリーグ、そして神戸を知るリュイス氏という後ろ盾を失った格好であるイニエスタと大﨑。古巣が2024シーズンも好スタートを切った中、2選手の今後が心配される。
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