MF三笘薫(ブライトン)やDF冨安健洋(アーセナル)など、日本代表選手の活躍で話題を呼ぶプレミアリーグ。かつてMF香川真司(現セレッソ大阪)やFW岡崎慎司(現シント=トロイデンVV)も同リーグで活躍していたが、この2選手を含むアジア人4名を対象としたSNS投稿が物議を醸しているほか、三笘に対する差別投稿も炎上している。
問題視されているのは、外国人とみられるSNSユーザーによる今月19日の投稿だ。当該人物はマンチェスターU在籍時の香川、レスター在籍時の岡崎、韓国代表FWソン・フンミン(トッテナム・ホットスパー)、そしてかつてマンチェスターU在籍時のパク・チソン氏の画像をアップした上で、「理由もなく嫌いな選手」と一言添えた。
すると、この投稿に「理由もなくあなたが嫌いだ」「差別主義者だ」などと批判が殺到。日本語で「こんな投稿に1万以上もいいねがつくので、差別は一生無くならない」「アジア人差別主義者がいるからこそ、僕は世界で活躍しているアジア人選手を応援している」「この投稿を見ると、海外ってそういうものだなと思ってしまう」といった声が挙がっている。
また当該人物は「差別投稿だ」といった批判に対して、「ただ彼らが気に入らないだけだ、何が問題なのか」「私は人種差別主義者ではない」と反発。しかし「とても優秀な選手である三笘薫選手についてどう思うか?」という質問に対して、「イエローだ」と反応。肌の色をもととした差別用語を用いたことにより、再び物議を醸している。
なおプレミアリーグでは、2022年5月開催のトッテナム対クリスタル・パレスでソン・フンミンが途中交代した際、クリスタル・パレスのサポーターをみられる人物が目尻に指をあてるなど、アジア人の容姿を侮辱。同選手が試合後のインタビューで「差別の標的になるようなことは何もしていない」と語ると、当該人物は3年間にわたりスタジアムでのサッカー観戦を禁止されたほか、罰金処分や社会奉仕活動も科せられている。
日本代表FW古橋亨梧もスコットランド1部セルティック移籍直後に、レンジャーズサポーターから間接的に侮辱されるなど、イギリス国内で止まない差別問題。今回のSNS投稿も差別的と解釈可能であるだけに、今後関係各所がどのような対応をとるのか注目が集まる。
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