サッカー日本代表「森保ジャパン」は、2月3日開催のAFCアジアカップ準々決勝でイラン代表相手に1-2と敗北。日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏が、森保一監督解任論に一石を投じた一方、「北中米W杯優勝」という目標設定に疑問を投げかけた。
カタールW杯で強豪国ドイツやスペインを下したほか、昨年6月の国際親善試合エルサルバドル戦から今年1月1日の国際親善試合タイ戦にかけて9連勝を飾っていた日本。アジアカップ優勝が期待される中、大会開幕直前までは森保監督に対する評価が高まっていた。
しかしアジアカップではグループステージ全3試合、決勝トーナメント1回戦のバーレーン戦で失点と、守備陣が不安定なパフォーマンスを露呈。特にGK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)によるミスからの失点が相次ぐと、日本国内外で「日本代表GK陣のレベルは低い」「森保監督は、なぜA代表5キャップ以下のGKばかり招集したのか?」といった声が湧き起こっていた。
そんな中で迎えたイラン戦では、28分にMF守田英正(スポルティングCP)のゴールで先制も、後半は防戦一方の展開に。55分に同点ゴールを許すと、後半アディショナルタイムにはDF板倉滉(ボルシアMG)が相手選手をペナルティエリアで倒してPKを献上。これをFWアリレザ・ジャハンバクシュ(フェイエノールト)に決められた。
アジアカップ8強という結果に終わったことを受けて、ネット上で森保監督解任論が噴出する中、闘莉王氏は4日夜に自身のYouTubeチャンネル『闘莉王TV』を更新。イラン戦を振り返る中、話題が森保監督の去就に及ぶと「(次のW杯を)森保監督でいきましょう(目指しましょう)」と切り出しつつも、「日本代表がW杯優勝を目指していることを踏まえると、アジアカップでベスト8という結果に終わることは非常に恥ずかしい」とバッサリ。
「W杯優勝とか、すごい大きい目標を口にしているけど、やっぱりまだまだ一歩一歩前に進んでいかないと。そんな大きなことを言っている場合ではないと、イラン戦で感じた」と、日本代表の選手や監督、スタッフに対して現在地の再確認を求めた。
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