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上田綺世と相性良い攻撃的MFは?日本代表OB提言「イラン戦で前田大然が…」

上田綺世 写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」は、2月3日開催のAFCアジアカップ準々決勝でイラン代表相手に1-2と敗北。試合後、日本代表OBの福西崇史氏は、前線1トップでFW浅野拓磨(VfLボーフム)らを抑えてFW上田綺世(フェイエノールト)がレギュラーに定着したと見解を示した一方、MF久保建英(レアル・ソシエダ)やMF堂安律(SCフライブルク)など攻撃的MFと上田の連係プレーにおける課題を指摘している。

 上田は所属先のフェイエノールトでスタメンでの出場機会に恵まれない一方、アジアカップでは全5試合出場で4ゴールをマーク。決勝トーナメント1回戦のバーレーン戦で、右足から強烈なシュートを放ち追加点を奪ったほか、イラン戦でもポストプレーからMF守田英正(スポルティングCP)の先制ゴールを演出していた。

 福西氏は4日に自身のYouTubeチャンネルを更新。浅野、FW前田大然(セルティック)、FW細谷真大(柏レイソル)が結果を残せなかっただけに、前線1トップのポジション争いについて「フォワードの中で上田選手が一歩抜けていたイメージ」と断言している。

 ただ一方で、イラン戦でも散見された攻撃面の改善点にも言及。「上田選手と良いコンビネーションを使える選手というところでは、誰なんだろうと。久保選手なのか、南野選手なのか、堂安選手なのか」と切り出すと、以下のようなコメントを残している。

 「今回(イラン戦)も前田選手が左サイドに張った分だけ、上田選手がスペースをうまく使って相手を引き出していた。でもそのスペースを誰か活かせる選手が遠くてなかなか活かせなかったりとか、中盤で相手がプレッシャーをかけてきたところで剥がして前に進める力がなかったりとか、コンビネーションというところが物足りなかった。距離感がうまく合ってない」

 なお上田と2列目の選手(攻撃的MF)の連係プレーを巡っては、日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏は上田に対してプレーの改善を求めている。同氏はイラン戦前日に自身のYouTubeチャンネル『闘莉王TV』を更新すると、バーレーン戦における上田のパフォーマンスについて「ポストプレー、コンビネーション(味方との連係プレー)、ワンツーだったり。常に裏ばかりでボールを持ちたがる。今度は逆のパターンをちょっと考えてほしい。まだまだチームとして成り立たない部分がある」と私見を述べていた。