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アジア杯でゴール量産の影響!蘭でフェイエノールトの上田綺世起用法に異論

上田綺世 写真:Getty Images

 日本代表FW上田綺世は、今月31日開催のAFCアジアカップ決勝トーナメント1回戦バーレーン戦でスタメン出場。1ゴールをマーク。フェイエノールト退団の可能性が報じられているが、アジアカップで結果を残しているだけに、オランダ国内でも同クラブにおける上田の出場機会増加を願う声が挙がっている。

 かつて鹿島アントラーズ、ベルギー1部サークル・ブルッヘでゴールを量産した上田は、昨年夏にフェイエノールトへ完全移籍も、今季ここまでリーグ戦でスタメン出場ゼロ。メキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスの控えに甘んじる中、ここまで1ゴールと限られたチャンスで結果を残せていない。

 また上田は1000万ユーロ(当時約15億円)というクラブ史上最高額の移籍金でフェイエノールトへ加入しただけに、現地で「彼のパフォーマンスは、移籍金額に見合っていない」といった批判が噴出。オランダメディア『1908.NL』は先月27日、フェイエノールトがウルグアイ1部リベルプールFC所属FWルチアーノ・ロドリゲス獲得の可能性を伝えた上で、「ロドリゲスはセンターフォワードや右ウイングでプレー可能。上田はアジアカップ参戦で不在であり、この夏に退団する可能性があることを踏まえると、ロドリゲス獲得は決して贅沢ではない」と、日本代表FWの去就に触れていた。

 そんな中、上田はアジアカップの舞台で活躍。グループステージ初戦のベトナム戦で途中出場ながらも追加点を奪取。イラク戦では存在感を発揮できなかったが、インドネシア戦では2ゴールをマークしている。

 そしてバーレーン戦では前半からヘディングシュートを放つなど、相手ゴールキーパーに脅威を与えると、2-1で迎えた72分にDF毎熊晟矢(セレッソ大阪)のスルーパスに反応。右サイドから裏のスペースに飛び出すと、右足からの強烈なシュートをゴールマウスに突き刺した。

 この上田の活躍ぶりはオランダ国内でも話題に。X(旧ツイッター)上では「フェイエノールトはストライカーを獲得するのではなく、上田のプレー時間を増やすように努めるべきだ」「日本代表で結果を残しているし、フェイエノールトでもプレー時間増やせば結果を残せるはず」などと、現地サポーターによる“上田擁護論”が湧き起こっているという。

 フェイエノールトで依然として厳しい立場に置かれている上田。アジアカップ参戦により一時離脱中とはいえ、同クラブがストライカーを獲得するまでに結果を残したいところだ。