Jリーグ

2024シーズン全J1クラブの補強診断&ランキング(12~9位)

セレッソ大阪 写真:Getty Images

10位:セレッソ大阪

移籍・加入による戦力評価:C

主な移籍選手(OUT)

  • DFマテイ・ヨニッチ(契約満了に伴い退団)※去就未定
  • DF松田陸(ガンバ大阪へ完全移籍)
  • DF山中亮輔(名古屋グランパスへ完全移籍)
  • DF丸橋祐介(サガン鳥栖へ完全移籍)
  • MF鈴木徳真(ガンバ大阪へ完全移籍)
  • MF原川力(FC東京へ完全移籍)
  • MF西川潤(いわきFCへ期限付き移籍)
  • FW藤尾翔太(町田ゼルビアへ完全移籍)

主な加入選手(IN)

  • DF田中駿汰(北海道コンサドーレ札幌から完全移籍)
  • DF登里享平(川崎フロンターレから完全移籍)
  • MF平野佑一(浦和レッズから完全移籍)
  • MFルーカス・フェルナンデス(北海道コンサドーレ札幌から完全移籍)
  • FWヴィトール・ブエノ(アトレチコ・パラナエンセから完全移籍)

10位は、2023年12月にクラブ創設30周年を迎えたセレッソ大阪。センターバックのDFマテイ・ヨニッチ、サイドバックのDF松田陸、DF山中亮輔、DF丸橋祐介が次々と退団となり、ベテランDFの多くがチームを離れたことで一時代の終焉を感じさせた。ボランチのMF鈴木徳真やMF原川力、将来のエース候補だったFW藤尾翔太が完全移籍で去った影響も小さくないだろう。

新加入選手では、FWヴィトール・ブエノとDF田中駿汰に注目したい。前者はブラジル1部で主力を務めていた選手で、報道されている移籍金は約2~5億円とメディアによって幅があるものの、Jリーグでは高額であることは間違いない。トップ下に君臨し明確な数字を残すことが期待される。

北海道コンサドーレ札幌では右センターバックだった新加入のDF田中駿汰(C大阪ではMF登録)は、アンカーを担う可能性が高い。中央に陣取るこの新加入の2選手がどれだけ力を発揮できるかが分岐点となりそうだ。また、右サイドバックには盛り上げ役でもあるDF登里享平、ウイングやサイドハーフには突破力を備えるMFルーカス・フェルナンデスが加わった。獲得した人数は少数だが力のある選手が多く、主力の移籍が少ないため10位評価となった。


川崎フロンターレ 写真:Getty Images

9位:川崎フロンターレ

移籍・加入による戦力評価:C

主な移籍選手(OUT)

  • DF山根視来(ロサンゼルス・ギャラクシーへ完全移籍)
  • DF登里享平(セレッソ大阪へ完全移籍)
  • MFジョアン・シミッチ(サントスへ完全移籍)
  • MF山村和也(横浜F・マリノスへ完全移籍)
  • FWレアンドロ・ダミアン(契約満了に伴い退団)※去就未定
  • FW宮代大聖(ヴィッセル神戸へ完全移籍)

主な加入選手(IN)

  • DF丸山祐市(名古屋グランパスから完全移籍)
  • DF三浦颯太(ヴァンフォーレ甲府から完全移籍)
  • DFファン・ウェルメスケルケン・際(NECナイメヘンから完全移籍)
  • MF山本悠樹(ガンバ大阪から完全移籍)
  • MFゼ・ヒカルド(ゴイアスから完全移籍)
  • MFパトリッキ・ヴェロン(バイーアから完全移籍)
  • FWエリソン(サンパウロから完全移籍)

9位は、久しぶりに優勝争いに絡めず8位でシーズンを終えた川崎フロンターレ。毎年のように上位獲得や優勝を争ってきたチームは、1つの転換期を迎えた。12人と多数が退団し同数が加入。内訳をみると、上記に挙げた選手のうち30代の退団選手は4人、加入選手ではDF丸山祐市のみだ。経験を疎かにするわけでないが、若い風を招いたと言える。

新加入選手での注目は、MF山本悠樹と左サイドバック2人。ガンバ大阪から加わった山本は、川崎の強みであった中盤の構成力を引き上げる存在。DF登里享平が去った左サイドバックには、DF三浦颯太とDFファン・ウェルメスケルケン・際というスケールの大きな2人を加えた。昨季アンカーとして質の高さを見せたMFジョアン・シミッチと勝負強さと献身性は健在だったFWレアンドロ・ダミアンの後釜には、やはりMFゼ・ヒカルドとFWエリソンという外国籍選手2人を据えた。

トップ下を本職とするMFパトリッキ・ヴェロンを含めいずれもJリーグ初参戦となるが、川崎は獲得する外国籍選手の質の高さに定評があるクラブ。多少の主力移籍はあれど、即戦力を獲得したことで9位とした。

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名前椎葉 洋平
趣味:サッカー観戦、読書、音楽鑑賞
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福岡の地から日本サッカー界を少しでも盛り上げられるよう、真摯に精一杯頑張ります。

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