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田中碧のレギュラー剝奪?デュッセルドルフ監督の手腕を独紙評価の理由とは

田中碧 写真:Getty Images

 ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属MF田中碧は、AFCアジアカップに臨む日本代表メンバーから落選。DF板倉滉所属ボルシアMGをはじめブンデスリーガ(ドイツ1部)複数クラブからの関心が取りざたされる中、デュッセルドルフでスタメン落ちの危機に直面しているようだ。

 田中は昨季終了後、デュッセルドルフ幹部に移籍を直訴も、オファーが届かなかったこともあり残留。昨年9月に控え要員に甘んじていたが、10月21日の第10節カイザースラウテルン戦から2試合つづけてゴールを挙げるなど、結果を残してレギュラーを奪還。今季ここまでリーグ戦11試合のスタメン出場で4ゴールと、一定の結果を残して中断期間に入っている。

 今月21日にドイツ2部リーグ再開初戦を控える中、ドイツ誌『ビルト』は15日に「田中が震えている」という見出しのもと、デュッセルドルフ所属選手の現状をリポート。これによると、ダニエル・ティウネ監督はDFアンドレ・ホフマンら8選手のスタメン起用を決断しているが、この中には田中やMFアペルカンプ真大が含まれていないとのこと。

 同誌は「デュッセルドルフの中盤は人材不足である。しかしティウネ監督は常に競争を煽ることで成功を収めている。競争を煽ることにより、チーム内で緊密なユニットを形成している。デュッセルドルフの昇格を夢見ることができる理由だ」と、一部選手にレギュラーを確約しない指揮官の手腕を称えている。

 なおデュッセルドルフはここまでリーグ戦17試合を終えて9勝3分5敗。首位ホルシュタイン・キールから勝ち点5差の4位と、昇格争いに食い込んでいる。

 田中はMF守田英正(スポルティングCP)やMF遠藤航(リバプール)らとともに、日本代表の中盤を支えていたが、アジアカップ出場は叶わず。ボルシアMG、アイントラハト・フランクフルト、MF堂安律擁するSCフライブルク、DF伊藤洋輝所属のVfBシュツットガルトが移籍先候補として報じられる中、まずはデュッセルドルフでもう一度レギュラーを奪いたいところだ。