北海道コンサドーレ札幌からいわてグルージャ盛岡へ期限付き移籍していた元日本代表DF西大伍は、今月9日に盛岡への完全移籍が正式決定。札幌退団に関する発言内容を巡り議論が白熱しているだけに、ファン・サポーターにむけて釈明している。
西は12日夜にYouTubeライブ配信を実施した際、札幌退団に至った背景を説明。「札幌はもう要らないという感じだった」と前置きした上で、「戻れたとしても、僕の中でミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ監督)とやるという選択肢はなかった。厳しい言い方というか、プロの世界的なことをいえば、(クラブが)僕を選ぶかミシャを選ぶかという所でミシャを選んだという感じですね」
「三上さん(三上大勝代表取締役GM)にも『ミシャを選びましたね』と言っているんですけど。でも彼は僕がいなかった間に、チームにとって良い仕事をしたっていうこともあるので、この信頼関係があったと思います」と語っていた。
ただ、この発言内容に対しては「コンサドーレに対して失礼」「ミシャ監督悪くないのに…」「選手が監督よりも立場が上になることはない」などといった声が。一部から厳しいメッセージが寄せられるなど、ファン・サポーターの間で話題を呼ぶものになった。
それだけに本人は13日夜に再びYouTubeを更新。12日の発言内容について「感情とかを特に入れずに話していただけなので、皆さんが想像しているようなことは全く無くて、淡々と移籍の際にあったことを話しただけ」と前置きした上で、「コンサドーレの批判も、ミシャの批判も、三上さんに対する批判も全く無かったかなと見返して思う」
「僕と三上さんの中ではちゃんと信頼関係がある。だからこそ、半分冗談ぐらいの感じで『ミシャを取るんですか?僕を取るんですか?』みたいな感じで喋ったことを言っただけなんですけどね」と説明。
出場機会が少ない選手の扱いについて「強化部にとってそういう問題は常にある」とした上で、「試合に出ていない選手のこともチームは考えるし、そこが力を発揮することがチームにとってもいいことなので。試合に出ていないのが監督の選択だとしたら、そこを変えてもっとチームを活性化させるとかっていうのは、どのチームであっても常にある問題。僕に限らずあることだと思っています」と、今回の退団劇がサッカー界では一般的だと主張。
その上でクラブがペトロヴィッチ監督の続投を決断したことについて「今回こういう選択をコンサドーレがしたことに対して、全く批判はない」と語っている。
そんな西は2022年1月に浦和レッズを契約満了により退団した後、キャンプ参加を経て札幌に復帰した。それだけに今回の発言に対して「拾ってもらったのにそんな言い方はないだろ」という批判もあったという。
これについて同選手は「拾ってもらったという感覚は全くなかった」と語った上で、「練習生として(キャンプに)参加して、そこで契約できた。そう考えると、三上さんは多分僕の実力は分かっていたと思うけど、僕に拾ってもらったと思わせないために、練習生から参加させてくれたんじゃないかなと。(三上さんは)やっぱり凄いんじゃないかと思いました」と練習生参加に込められた意図を分析している。
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