コソボ代表MFベンジャミン・コロリは、2023シーズン限りで清水エスパルスを契約満了により退団し、スイス1部バーゼルへ加入。日本での苦悩や、Jリーグの特徴を語っている。
コソボ、スイス、アルバニアの国籍を有するコロリは、ヤングボーイズなどスイス国内の複数クラブを経て、2021年7月に清水へ移籍。来日1年目にJ1リーグで8試合に出場すると、翌2022シーズンは20試合の出場で3ゴールも、チームはJ2へ降格。2023シーズンはリーグ戦でのスタメン出場わずか4試合と秋葉忠宏監督のもと厳しい立場に置かれ、先月18日に退団が正式決定していた。
スイスの強豪バーゼルへの加入により、日本のファン・サポーターに驚きを与えたコロリ。今月、スイスメディア『ブルー・ニュース』のインタビューに応じた際、「妻はひとりでいることが多く、簡単なことではなかったんだ」と日本での生活について告白。同メディアは「コロリ夫妻はサッカーから離れた場所で、社会的ネットワークを欠いていた。日本人の言語と控えめな性格のせいで、コンタクトを取るのが難しかった」と伝えている。
一方で、コロリは日本サッカーのレベルを評価。「ヨーロッパで日本のサッカーを見ないからといって、日本のサッカーが良くないということにはならない。カタールW杯で日本代表の躍進を見たように、日本のサッカーのクオリティーは素晴らしい。施設、環境も最高だ。練習量が多く、強度も高いし、ウィンターブレイクが無かったね」と語ったが、「(バーゼルのホームスタジアムと比べて)日本のスタジアムはいつも静かで、ファン・サポーターは叫ばないんだよ」とファン・サポーターの熱狂度で劣るとの見方も示している。
コロリはかつてスイス1部ローザンヌでプレーしていた時、現バーゼル監督のファビオ・セレスティーニ氏から指導を受けていた。『ブルー・ニュース』によると、セレスティーニ監督の存在がバーゼル移籍を後押しした模様。くわえて2021年の清水移籍直前にも、当時スイス1部FCルツェルンを率いていた同監督が、コロリの獲得を望んでいたという。
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