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大熊清GM退任で清水残留?カルリーニョス母国復帰破談の裏側報じられる

カルリーニョス・ジュニオ 写真:Getty Images

 清水エスパルスはFWチアゴ・サンタナに浦和レッズ移籍の可能性が報じられている中、今月8日にブラジル人FWカルリーニョス・ジュニオと2024シーズンの契約を更新したと公式発表。ただ当初は母国復帰は既定路線だったと、ブラジル国内で報じられている。

 カルリーニョスはブラジルのボタフォゴFCやスイス1部ルガーノなどを経て、2020年2月に清水へ移籍。来日1年目からリーグ戦で10ゴールと結果を残したが、2021年に右膝じん帯を損傷。長期離脱を余儀なくされたが、復帰後も攻撃陣に欠かせない選手として活躍。2023シーズンはリーグ戦36試合の出場で15ゴール。J2リーグ得点ランキングで3位に食い込むなど、本来のパフォーマンスを取り戻していた。

 ただ清水はJ1昇格プレーオフ決勝で東京ヴェルディ相手に引き分け。J1昇格を逃すと、大型補強を手掛けてきた大熊清取締役(ゼネラルマネージャー兼サッカー事業本部長)が昨年12月31日をもって退任。DF鈴木義宜など10選手以上が退団するなど、激動のオフを経て、今週から始動している。

 ブラジルメディア『Bahia Noticias』によると、カルリーニョスは清水との契約更新前に、2023シーズンのブラジル2部覇者であるECヴィトーリアへの移籍に迫っていたとのこと。同メディアは「カルリーニョスは清水での契約最終年を迎える予定だった。しかし清水がJ1昇格を逃したため、母国復帰を望んだ」と選手サイドの要望を伝えた上で、清水側の意向の変化について以下のように綴っている。

 「清水はカルリーニョスともう1年契約を延長し、ECヴィトーリアにレンタルするというオファーを提示した。清水がJ1に復帰すれば、彼も日本へ戻るというものだった。しかし清水は強化部の体制が変わると、今月6日に方針転換。契約延長の有無に関係なく、カルリーニョスをチームにとどめるという決断を下した」

 大熊GM辞任の影響もあり、チームの顔触れが大幅に変わっている清水。MFベンジャミン・コロリをはじめ外国籍選手の退団も相次いでいるが、カルリーニョスは強化部の体制変更により残留に至ったようだ。