Jリーグ 川崎フロンターレ

川崎、エリソン獲得で移籍金5億円支払い?元札幌チャナティップよりも高額

エリソン 写真:Getty Images

 川崎フロンターレは今月8日、ブラジル1部ボタフォゴFRからサンパウロへレンタル移籍していたブラジル人FWエリソンの獲得を公式発表。FWレアンドロ・ダミアンの後釜とみられる中、ブラジル国内ではエリソンの取引内容が報じられている。

 エリソンの去就を巡っては、昨年7月にブラジル紙『O DIA』が「Jリーグクラブからオファーが届いている」と報じたが実現せず。しかし昨年11月以降にも日本行きの可能性が取りざたされると、ブラジルメディア『KTOブラジル』のガブリエル記者は先月30日に「彼は2023シーズン限りでサンパウロを退団し、2024シーズンは日本でプレーする」とリポート。ボタフォゴと同選手のレンタル契約は2025年12月までであり、サンパウロとのレンタル契約には300万ドル(約4億2000万円)の買い取りオプションが盛り込まれていることもあわせて伝えていた。

 そしてブラジルメディア『グローボ』が今月7日に「ボタフォゴはエリソンを川崎へ放出することにより合意」と報じると、数時間後に川崎が同選手の獲得を公式発表。ブラジルの移籍市場に精通するホルヘ・ニコラ記者によると、ボタフォゴは移籍金350万ドル(約5億円)でエリソンを売却。同選手の保有権の60%を有していたため、川崎から210万ドル(約3億円)を受け取るという。

 現在24歳のエリソンは、身長180cmで左利きのストライカー。ブラジル国内クラブやポルトガル1部エストリルをへて、2023年2月にボタフォゴからサンパウロへ1年レンタルも、加入2試合目にして足首を負傷。7月中旬に復帰したが、8月にもハムストリングの負傷により戦線離脱。10月に再び復帰したものの、その後は先月7日のブラジル1部リーグ最終戦までほぼ全試合で途中出場。レギュラー定着には至らなかった。

 川崎がこれまで獲得した外国人選手では、2022年1月に北海道コンサドーレ札幌から完全移籍により加入したタイ代表MFチャナティップ・ソングラシンの移籍金が1億3400万バーツ(約4億6500万円)だと、タイメディアが報道。ただチャナティップはコンディション不良もあり川崎で活躍できず、昨年夏にタイ1部BGパトゥム・ユナイテッドへ完全移籍している。

 なお『グローボ』は、7日夜に日本へ向けて出発するエリソン本人の姿をアップしている。すでにブラジル人MFゼ・ヒカルドとMFパトリッキ・ヴェロンと新加入選手2名が来日しているが、エリソンについても早ければ今週にもチームに合流するとみられる。