国際サッカー連盟(FIFA)の関連調査機関である『CIESフットボール・オブザーバトリー(スポーツ国際研究センター)』は今月、独自の統計に基づいた推定移籍金額のランキングを発表。日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)やMF三笘薫(ブライトン)が130億円以上と算出されたが、韓国メディアはDFキム・ミンジェ(バイエルン・ミュンヘン)やFWソン・フンミン(トッテナム・ホットスパー)の金額と比較した上で、CIESに疑問を投げかけている。
CIESは過去6000件の移籍に基づき、欧州でプレーしている選手を中心に独自の指標を用いて移籍金を算出。久保が9980万ユーロ(約154億7000万円)で40位と、日本人選手最高額の評価を受けたほか、三笘が8450万ユーロ(約131億円)で63位タイに名を連ねている。
一方、韓国人選手ではバイエルンの主力選手であるキム・ミンジェが5000万ユーロ(約79億2000万円)、トッテナム主将のソン・フンミンやファン・ヒチャン(ウルバーハンプトン・ワンダラーズ)が3000万ユーロ(約47億5000万円)と評価されている。
すると韓国メディア『ISプラス』は6日に「ソン・フンミンが久保の3分の1?CIESの推定移籍金額ランキングで韓国人選手全員がトップ50圏外に」という見出しのもと、日韓比較論を展開。
久保の推定移籍金について「ソン・フンミンの3倍以上、キム・ミンジェの2倍も高い金額」と紹介した上で、「キム・ミンジェが世界トップクラブのひとつであるバイエルンと契約し、新天地で活躍していることを踏まえると、評価金額が低いという印象だ」と、CIESの移籍金算出方法に疑問の目を向ける。
そして同メディアは三笘の推定移籍金にも触れると、「比較的日本人選手の価値が高く評価されたと考えられる。ファン・ヒチャンは今季ここまでプレミアリーグで10ゴールと、昨季に三笘が記録したゴール数と上回っている。CIESの評価は、やや理解しにくいものだという感じが否めない」と、やや不満げな論調に終始している。
コメントランキング