Jリーグ 川崎フロンターレ

川崎退団シミッチ「日本でのサイクル終了」中国・上海海港へ移籍浮上も…

ジョアン・シミッチ 写真:Getty Images

 ブラジル人MFジョアン・シミッチは、FWレアンドロ・ダミアンとともに2023シーズン限りで川崎フロンターレを退団。横浜FM前監督のケヴィン・マスカット氏を招へいした中国1部・上海海港行きの可能性が報じられる中、本人が去就に言及している。

 現在30歳のシミッチは、2019年2月にセリエA(イタリア1部)アタランタから名古屋グランパスへ完全移籍。名古屋で2年間プレーした後、2021シーズンから川崎に在籍。2023シーズンはリーグ戦20試合でスタメン出場も、9月以降は大半の試合でベンチスタートに。ラストマッチの天皇杯決勝・柏レイソル戦でも33分間のプレーにとどまった。

 日本で5年間プレーしたシミッチの去就を巡っては、中国メディア『新浪』が17日に上海海港行きの可能性を報道。「外国籍選手がリーグで力を発揮できていない」と問題点を指摘した上で「上海海港はシミッチに接触している」と伝えていた。

 しかし本人は母国復帰を最優先に考えている模様。米メディア『ESPN』のインタビューに応じた際、自身の去就について以下のようなコメントを残している。

 「家族や代理人と話し合った結果、日本でのサイクルは終わったと思っている。非常に前向きな5年間だったけど、新たな目標を探す時がやって来たんだ」

 「一番の選択肢はブラジルに戻ることだね。僕の獲得に興味を持っているクラブがいくつかあるし、今はじっくり腰を据えて考えて、自分のキャリアにとって何がベストなのか決断を下すよ」

 「日本での時間はとてもポジティブだった。いくつかタイトルを獲得したから、とても充実していたよ。ピッチでもそうだし、プライベートでも素晴らしい経験ができたね」

 2021シーズンにJ1制覇を成し遂げ、2023シーズンには天皇杯のタイトルを掴んだシミッチ。本人の発言内容を踏まえると、中国行きを検討していない可能性も考えられる。