ヴィッセル神戸は今月25日開催の名古屋グランパス戦で2-1と勝利し、J1初優勝。その神戸で出場機会が少ない元スペイン代表MFフアン・マタについて、ハンガリー代表MFバーリント・ヴェーチェイが語っている。
マタはバレンシア、チェルシーなど欧州複数クラブでプレーしたほか、マンチェスター・ユナイテッド時代には元日本代表MF香川真司(現セレッソ大阪)とチームメイトに。2022/23シーズン終了後にトルコ1部ガラタサライを契約満了により退団した後はしばらくフリーの身だったが、今年9月3日に神戸加入が正式決定した。
元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタやMFセルジ・サンペールらに替わる外国人選手として、ヴェーチェイとともに周囲からの期待を集めたマタだったが、9月16日のサンフレッチェ広島戦でデビューして以降、公式戦での出番はなし。J1優勝をかけた大一番の名古屋戦でも、ベンチ入りこそしたが最後まで出番はなかった。
そんなマタの出場機会限定について、ヴェーチェイはハンガリー紙『Nemzeti Sport』のインタビューで「確かに彼はプレーしなかったし、(出番が少ない理由を)理解していなかった。サッカーとはそういうもので、それについては何もできない」
「誰もがプレーしたい、ピッチで自分自身を証明したいと思っているが、チームが優勝を目指している中でほとんどミスがない場合、監督はメンバーを入れ替えない。その状況を受け入れなければならないんだ」とコメント。
一方で、これまでビッグクラブでプレーしてきた実績を持っているだけに、ヴェーチェイはマタのプロ意識に感銘を受けたという。
「僕はFIFAワールドカップやUEFAチャンピオンズリーグのタイトルを掴んだマタが、ひとりのプロとしてどのように仕事しているか、直接肌で感じることができた。 最初に会った瞬間から僕たちの関係は完璧だったし、素晴らしい人であり選手だね」
マタと神戸の契約期間は今季終了後までと報じられているが、ユナイテッドの専門サイト『ユナイテッド・イン・フォーカス』は「Jリーグのシーズンは間もなく終わるが、彼が今後どうするのか分からない」と、去就不透明との見方を示している。
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