MF久保建英(レアル・ソシエダ)が「正直きつい」と本音を漏らした日本代表招集による過密日程や長距離移動の問題は、代表選手の所属クラブに影響を及ぼしている模様。MF堂安律(SCフライブルク)のコンディションに、所属クラブの監督が頭を抱えているようだ。
堂安は今季開幕直後に親知らずを抜歯。しばらくコンディション不良に悩まされていたが、それでもここまでブンデスリーガ11試合中8試合でスタメン出場するなど、引き続き主力選手として活躍している。
また先月の国際親善試合ではコンディション不良により招集外だったが、今月のFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選2試合ではメンバー入り。16日に行われたミャンマー戦ではスタメン出場し、86分に追加点をマーク。21日開催のシリア戦では、76分からプレーしていた。
シリア戦を終えてドイツに戻った堂安だが、今月24日に行われるブンデスリーガ(ドイツ1部)ダルムシュタット戦でプレーするか定かではない。
フライブルクのクリスティアン・シュトライヒ監督は、23日の記者会見で堂安の状態に言及。「彼は片道10時間、往復20時間のフライトによる疲労やストレスを考慮しなければならない。ダルムシュタット戦で彼をスタメン起用するのか、ベンチに置くのか慎重に検討しなければならない」と語ると、ドイツメディア『Ligainsider』は「シュトライヒ監督は堂安の起用法について、曖昧なコメントを残した。堂安は長距離移動による負担に悩まされている」と、日本代表招集による弊害を指摘した。
代表戦の長距離移動に関しては、FW伊東純也(スタッド・ランス)が今月11日に行われたリーグアン(フランス1部)パリ・サンジェルマン戦前に持論を展開。前日会見の場で「日本からフランスへ帰って来た時は少しキツイですけど、ある程度慣れているので大丈夫です」と淡々と語っている。
またMF守田英正(スポルティングCP)はミャンマー戦前に「(長距離移動について)それが代表というものだと思う」と断言。「仮にチャーターだったり、他の便が遅れてとか、個人の事情があってとか。全く関係ないわけじゃないけど、そういう選手が出られない状況でも、他の選手が当たり前のように出て、当たり前のように活躍できるのが代表だと思う」と、長距離移動による問題を受け入れることが重要との認識を示している。
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