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浦和スコルジャ監督退任理由「家庭の事情」の真意とは?古巣復帰報道も

マチェイ・スコルジャ監督 写真:Getty Images

 浦和レッズは、今月12日に行われた明治安田生命J1リーグ第32節ヴィッセル神戸戦で1-2と敗北。J1優勝の可能性が消滅した後、マチェイ・スコルジャ監督の退任が濃厚とみられている。そのスコルジャ監督の今後について、ポーランド国内では同国1部リーグの強豪レフ・ポズナン復帰報道が飛び交っているほか、現地メディアが退任理由の真意を伝えている。

 スコルジャ氏は2006年にポーランド代表のアシスタントコーチとしてFIFAワールドカップ・ドイツ大会に参戦したほか、2014年9月から2015年10月、2021年4月から2022年6月と2度にわたりレフ・ポズナンを指揮。2014/15シーズン、2021/22シーズンにポーランド1部リーグ優勝を果たすと、昨年11月に浦和の監督に就任していた。

 その浦和は今季ここまで上位争いを繰り広げていたものの、先月28日の鹿島アントラーズ戦で0-0と引き分け。神戸戦での敗北により、首位神戸との勝ち点差が11まで広がり、残り2試合で優勝の可能性が消滅。試合後、スコルジャ監督退任報道が日本国内で飛び交っている。

 そんな中、ポーランドメディア『Weszlo』は「レフ・ポズナンはスコルジャが今後どうするのか、ポーランドに戻る選択肢はあるのかに興味を持っている」と、古巣復帰の可能性を報じている。

 ただ一方で、スコルジャ氏が浦和監督退任の意向を固めた背景に「家庭の事情」が挙がっている点について「彼は家庭の事情で浦和を退団することになったが、決して言い訳ではない。どのクラブでも働くことができない本当の理由だ」とリポート。2021/22シーズン終了後にレフ・ポズナンの監督を退任した後も数カ月にわたり休養していたことから、浦和退団直後に他クラブを指揮しない可能性があるという。

 レフ・ポズナンはポーランド1部リーグを8度制した強豪。ただスコルジャ監督退任後の2022/23シーズンは3位に終わったほか、国内カップ戦は2回戦で敗退。今季もリーグ戦15試合を終えた時点で、首位クラブから勝ち点4差の3位。UEFAヨーロッパカンファレンスリーグでは予選3回戦で敗退。『Weszlo』は「今季無冠に終わった場合、ヨン・ファン・デン・ブロム監督がクラブに残るかどうか分からない」としている。