今月開催のFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選2試合の日本代表メンバーに選出されたFW浅野拓磨。現在ブンデスリーガ(ドイツ1部)VfLボーフムの主力選手として活躍しているが、今年夏にクロアチア1部ディナモ・ザグレブ移籍の可能性があった模様。北海道コンサドーレ札幌から同クラブへ期限付き移籍中であるMF金子拓郎との日本人コンビ結成が幻に終わっていたという。
ブンデスリーガ複数クラブでのプレー経験を持つ浅野は、2021年5月にセルビア1部パルチザンを退団し、翌月にボーフムと2024年6月までの3年契約を締結。加入1年目からスタメンでの出場機会を確保すると、今季はここまでリーグ戦10試合出場で4ゴール1アシストと好調を維持。今年9月にボーフムと契約延長の可能性が報じられたほか、今月3日に行われたブンデスリーガ第10節ダルムシュタット戦では2ゴールを挙げている。
そんな中、クロアチアのスポーツ紙『Sportske novosti』はディナモ・ザグレブによる日本人選手獲得戦略を特集。同クラブは今年7月に札幌から金子を1年レンタルにより獲得しているが、クロアチア紙『Germanijak』は今年7月に「ディナモ・ザグレブは日本市場を開拓している。マクシミール(ディナモのホームスタジアム)で駆け回る日本人選手は金子だけではない。ただ誰かは分からない」とリポート。もうひとり日本人選手を獲得する可能性を伝えていたが、実現には至らなかった。
『Sportske novosti』はディナモ・ザグレブが獲得失敗に終わった日本人選手が浅野だったとした上で「彼のクオリティと価格を踏まえると、ディナモ・ザグレブにとってほぼ間違いなく“ベストバイ”だった。結局、浅野はやって来なかったが、だからこそレンタル料40万ユーロ(約6200万円)での金子加入が決まったのだ」と報じている。
また金子獲得の舞台裏については、「クロアチア1部イストラの元スポーツディレクターであるダリオ・ダバツ氏がディナモ・ザグレブ幹部に金子を紹介した」とリポート。FW原大智(現京都サンガ)やMF新井晴樹(現セレッソ大阪)のクロアチア移籍を手掛けた人物が関わっていたという。
なお金子は今季ここまでリーグ戦6試合の出場。スタメンでの出場機会が少ない中でも、直近3試合で1ゴール2アシストと徐々に頭角を現している。
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