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セルティック前田大然が移籍できないワケ。トッテナムFWとの比較話題に

前田大然 写真:Getty Images

 日本代表FW前田大然はステップアップ移籍が期待されていたが、今年夏にスコットランド1部セルティックと契約延長。同クラブOBが前田が移籍するための条件を挙げたほか、プレミアリーグ(イングランド1部)トッテナム・ホットスパー所属FWデヤン・クルゼフスキと比較している。

 前田は昨季、アンジェ・ポステコグルー前監督のもとで主力選手として活躍し、リーグ連覇やスコットランド3冠に貢献。今季もブレンダン・ロジャーズ監督のもと公式戦全13試合でスタメン出場し、2ゴール3アシストをマーク。前線からの執拗なプレスやスプリント能力により、以前から守備面で高く評価されている。

 前田の移籍先候補には、サウサンプトンをはじめ複数クラブの名前が挙がっていたが、同選手は今年7月にセルティックと新たに2027年6月までの複数年契約を締結。契約延長により、セルティックに残留した。

 そんな中、セルティックOBのピーター・グラント氏は前田のプレースタイルに言及。英ポッドキャスト番組『ゴーラジオ』で、以下のようなコメントを残している。

 「もし彼に決定力があったなら、すでにセルティックにはいないだろう。決してセルティックを軽蔑しているわけではない。彼は守備面でのハードワークを兼ね備えているが、決定力があれば、全てのクラブが求めるような選手になる」

 「クルゼフスキと前田は、アンジェ・ポステコグルー監督がプロライセンスの講演でプレスをかける選手について話す際に例として名前が挙がる。クルゼフスキがトッテナムでやっている仕事は、チームにどのようなプレーとプレスを求めるかという点で、スクリーンに映し出された」

 「彼は一度に3、4人の選手を動かすことができる。だからトッテナムがボールを失うと、彼は相手のセンターバック、サイドバック、ミッドフィルダーに対して、常にプレスをかける。彼が相手をどれだけ追い込んでも、必ずしもボールを奪い返せるわけではないが、ミスを誘発することはできる。前田も全く同じようなタイプだ」