
浦項の堅守を崩せず
後半4分、途中出場の浦和MF中島翔哉が敵陣右サイドでボールを失うと、ホームチームがまたも浦項の速攻に晒される。攻め上がっていた左サイドバックの大畑の背後を浦項FWキム・インソンに突かれると、同選手のグラウンダーパスに反応したMFコ・ヨンジュンに追加点を奪われた。
その後浦項が自陣に引きこもったことで、浦和はボールを保持できたものの、[4-2-3-1]の基本布陣から[5-3-2]や[6-2-2]の守備隊形へ移行する浦項に手を焼く。相手最終ラインの背後をシンプルに狙うパスやサイドからのクロスは数多く見られたが、[5-3-2]の3MF、及び[6-2-2]の2人の中盤を横に揺さぶるためのパスが少なかった。

「同じ言語を話していなかった」
試合後の記者会見で、自軍のビルドアップ(GKや最終ラインからのパス回し)について質問されたスコルジャ監督は、前線の選手の動き出しや連係を反省点として挙げている。
-ビルドアップのときに相手の2トップに対し、後ろに3人いて岩波選手とホイブラーテン選手(2センターバック)を開かせていました。彼らがボールを持ったときに前(前線の選手)がみんな(相手に)捕まっている状態で、彼らもなかなかドリブルで運べず詰まっていました。そこの担当を別の選手にするなどの打開策はあったのでしょうか。
「浦項を分析したときに、そこは心配になったポイントのひとつでした。相手はディフェンスラインがフラットになって守備をするというチームですので、前線の動きの連係がなければギャップ(相手の守備隊形の隙間)を使ったり裏に抜けたりすることができません。その部分がなければ難しくなるとは予想していました。特に岩波がいいパスを持っていますので、3枚回しにする(3バック化する)ことによって彼のスペースが生まれ、そのパスを使う狙いはありましたが、もしかしたら私が前線の選手を変えすぎたことが原因かもしれません。前に立っている選手たち同士が、同じ言語を話していない(共通認識を持てていない)という状況でした」
ビルドアップ時に2ボランチのひとりが2センターバック間へ降り、3バック化。左右に開いた岩波とホイブラーテンを起点に相手の守備ブロックを崩そうとしたが、前線の選手が相手最終ライン近くに張り付きすぎるゆえに、浦和の陣形が前後に間延びすることが多かった。
攻撃が機能不全に陥った浦和は、枠内シュート0本でこの試合を終えている。点差以上の完敗であり、遅攻時の前線の選手の配置や連係は彼らにとって当面の課題となるだろう。
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