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上田綺世のフェイエノールト番記者評「スタメン無理」も絶賛した理由とは

上田綺世 写真:Getty Images

 オランダ1部フェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世は、今月25日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第3節ラツィオ戦に臨む。MF鎌田大地と日本人対決の可能性がある一方、現地では「上田がFWサンティアゴ・ヒメネスとのポジション争いで勝てない」との意見が上がっている。

 上田は昨季ベルギー1部リーグで22ゴールを挙げると、今年8月にサークル・ブルッヘからフェイエノールトへ完全移籍。新天地での活躍が期待される中、9月3日のリーグ戦で移籍後初ゴールをマークしたほか、今月4日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第2節アトレティコ・マドリード戦では自らのシュートからオウンゴールを誘発した。

 ただリーグ戦では今季ここまでスタメン出場がゼロ。ポジション争いのライバルであるヒメネスは、9試合の出場で13ゴールをマークするなど、好調をキープしている。また同選手は22日に行われたオランダ1部リーグ第9節フィテッセ戦で足首を負傷。当初ラツィオ戦では上田のスタメン出場が予想されていたが、ヒメネス本人は自身のインスタグラムを通じて怪我の程度は軽いと強調している。

 それだけにオランダ紙『アルヘメーン・ダッハブラット』のフェイエノールト担当であるミコス・ハウカ記者は、上田とヒメネスの立場が逆転することはないと断言。

 「上田がトレーニングしている姿や練習試合でプレーしているのを見ると、彼は真のストライカーだ。日本代表で活躍している彼の姿も見たことがある。彼は本当に多くのことをやってのける」と日本代表FWを称えるも、「それでも上田がヒメネスを上回ることはできない。同じタイプのストライカーだからね」と私見を述べている。

 なおヒメネスにはレアル・マドリードをはじめ複数のビッグクラブが関心を寄せている模様。ハウカ記者は上田を「フェイエノールトはヒメネス退団の可能性について心配していない。上田という優秀な後釜がいる」と、今後上田がフェイエノールトの絶対的ストライカーとして活躍する可能性に言及している。