横浜F・マリノスは今月11日開催のYBCルヴァンカップ準決勝1stレグで、浦和レッズに1-0で勝利。試合後のケビン・マスカット監督の振る舞いから、同監督のスコットランド1部レンジャーズ行きが濃厚という見方がイギリス国内で広まっている模様。日本代表FW前田大然ら擁するセルティックのライバルクラブを指揮する可能性が、現地で報じられている。
レンジャーズは今季開幕ダッシュに失敗し、首位セルティックから勝ち点7差の2位。先月30日のアバディーン戦で敗れた後、マイケル・ビール監督の解任に踏み切っている。また英紙『デイリーレコード』は10日、同クラブがビール監督の後任候補をマスカット氏とASモナコ前監督のフィリップ・クレマン氏の2名に絞っていると報道。
これによると、マスカット氏は横浜FMとの契約期間が2023シーズン終了後までである中、横浜FMとの契約延長交渉を保留。レンジャーズ行きに傾いているという。
そんな中、『デイリーレコード』は「マスカット監督は浦和戦後、横浜FMサポーターへの感情的な“さようなら”で、レンジャーズに将来のヒントを提供する」と見出しをうち、浦和戦後の行動に注目。
「マスカットは試合終了のホイッスルが鳴り響くと、サポーターとともに勝利を祝いながら、手を振りながら別れを告げたように見えた。この行動が、彼がレンジャーズに行くのではないかという懸念を引き起こしている」と綴っている。
ただ一方で、マスカット監督は「我々はまだ何も成し遂げていない。次の試合はアウェイで行われる。この試合に臨む前に、我々は優位に立ちたかった」とコメントを残している模様。『デイリーレコード』はこの発言内容を踏まえて「彼は目の前の仕事に集中し続けているようだ」と、現時点でレンジャーズ行きを視野に入れていない可能性もあわせて伝えている。
横浜FMはJ1リーグ第29節終了時点で、首位ヴィッセル神戸から勝ち点4差の2位。リーグ戦とルヴァンカップにくわえて、AFCチャンピオンズリーグ2023/24シーズンも並行して戦っている。国内2冠のチャンスがあるだけに、少なくとも今季いっぱいマスカット監督がチームに留まる可能性も考えられる。
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