J1からJ3の各リーグが佳境に入っている中、3月8日に開幕したJリーグYBCルヴァンカップ(ルヴァン杯)もベスト4が出揃った。準決勝の計4試合が10月11日(第1戦)と15日(第2戦)に開催される。準決勝はホームとアウェイそれぞれで1試合ずつ行われ、11月4日に国立競技場で行われる1発勝負の決勝戦を目指す。
今2023シーズンのルヴァン杯準決勝に進出したチーム及び対戦カードは、横浜F・マリノスVS浦和レッズ、アビスパ福岡VS名古屋グランパス。ここでは、準決勝で戦う4チームの特徴を検証し、各組み合わせごとに試合を決めるポイントを見ていこう。
横浜F・マリノスVS浦和レッズ
シーズン最強の盾矛対決
ルヴァン杯準決勝、1つ目の対戦カードは横浜F・マリノスVS浦和レッズだ。11日の第1戦(19:00キックオフ)は横浜FMのホーム日産スタジアムで、15日の第2戦(17:00キックオフ)は浦和のホーム埼玉スタジアム2002で行われる。
2023シーズンJ1リーグにおいて優勝争いを繰り広げる横浜FM(現2位)は、リーグ最多得点(現52得点)を記録中。一方の浦和(現3位)は、上位にして少ない得点数(現35得点)ながらリーグ最小失点(現22失点)を記録している。つまり、今シーズン最強の矛と盾、どちらかが強いかが決まる一戦であるところが注目のポイントとなるだろう。
リーグ戦における両チームの1試合における平均得点と平均失点は以下の通り。
- 横浜F・マリノス:平均得点1.8、平均失点1.3(J1リーグ2023第29節終了時点)
- 浦和レッズ:平均得点1.2、平均失点0.8(J1リーグ2023第29節終了時点)
アウェイゴールルール撤廃による影響は?
横浜FMと浦和の2023シーズンJ1での直接対決は、第2節(2月25日)に横浜FMがホームで2-0で勝利し、第22節(8月6日)に浦和のホームにて0‐0で引き分けている。横浜FMの方が優勢も、どちらもホームゲームには強い。下記がリーグ戦でのホームゲームの戦績である。
- 横浜F・マリノス:9勝3分2敗、平均得点2.1、平均失点1.0(J1リーグ2023第29節終了時点)
- 浦和レッズ:7勝6分1敗、平均得点1.4、平均失点0.7(J1リーグ2023第29節終了時点)
上記の数字傾向からホームゲームのポイントを読んでみると、横浜FMはホームにて2得点獲得すれば2-1以上の結果で勝利し、浦和はホームにて無失点に抑えられれば1-0以上の結果で勝利するだろう。当然ながらお互いのホームゲームで勝利を前提とし、アウェイで絶対に負けないことが決勝進出へのストーリーとなる。
ただし、ルヴァン杯では今シーズンからアウェイゴールルール(2試合の合計スコアが等しかった場合はアウェイでのゴール数が多い方を勝ちとする)が廃止された。これによるプラン変更は間違いなく発生すると思われる。準決勝の第2戦終了時に合計スコア引き分けの場合は、30分間の延長戦が追加される。その点から考えると、第2戦をホームで戦う浦和が優位であると言える。
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