U22日本代表は、第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)の男子サッカー競技に参戦。20日夜に行われたグループリーグ初戦でU24カタール代表を3-1で下した。この一戦では、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出により反日感情を抱く中国人サポーターの振る舞いにも注目が集まっている。
日本代表は2分にMF西川潤(サガン鳥栖)がフリーキックを獲得すると、これをMF谷内田哲平(京都サンガ)が直接沈めて先制ゴールを奪取。25分には西川のクロスからFW内野航太郎(筑波大学)が追加点を挙げる。その後、79分に1点差に詰め寄られたものの、88分にDF山崎大地(サンフレッチェ広島)がダメ押しゴールを決めた。
韓国メディア『マイデイリー』は「反日感情を抱く中国人サポーターの野次は役立たず…日本勝利で沈黙」と冷淡な見出しをうち、現地観戦していた中国人サポーターの視点から日本対カタールを回顧。
「中国人サポーターのコンセプトは『日本に野次を、カタールに歓声を』だった。しかしこの計画はキックオフ2分後に台無しになった。後半途中、カタールが1点差に詰め寄ると、彼らは大声でカタールを応援し始めた。カタールの同点ゴールを切望していたが、山崎のゴールで再び沈黙した」と、時系列で中国人サポーターのリアクションを伝えている。
なお中国では、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出をうけて反日運動が深刻化。20日夜に武漢で行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)東地区グループステージ第1節の武漢三鎮対浦和レッズでは、キックオフ前に武漢サポーターが日本語と中国語で「海が泣いている」と書かれた横断幕を掲出したほか、試合中に「馬鹿」と連呼。試合後にはスタジアム外で日本国旗に火をつけて破るなど、愚行に走っている。
中国人の反日運動では、2004年7月に行われたAFCアジアカップの日本戦における妨害行為が記憶に新しい。杭州アジア大会に参戦しているU22日本代表一行が、中国人絡みのトラブルに巻き込まれないことを願うばかりだ。
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