日本代表・海外組 日本代表

「日本代表に勝つだけでは…」韓国代表FW、アジアカップ優勝へのカギ語る

ファン・ヒチャン 写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」がドイツ代表を下したのと対照的に、韓国代表はウェールズ代表相手に引き分け。韓国国内で日韓比較が盛んである中、FWファン・ヒチャン(ウルバーハンプトン・ワンダラーズ)が、AFCアジアカップ優勝への思いや日本代表に対する意識を語った。

 韓国代表は今年2月のユルゲン・クリンスマン監督就任以降、ウルグアイ、コロンビア、エルサルバドル、ペルー相手に2分2敗と4試合白星なし。今月8日に行われた国際親善試合ウェールズ戦では、FWソン・フンミン(トッテナム・ホットスパー)、DFキム・ミンジェ(バイエルン・ミュンヘン)など主力選手が揃って先発出場。ボール支配率61%と試合の主導権を握りながらも、シュート4本と攻撃陣が精彩を欠き、0-0と引き分けに終わった。

 一方で韓国からライバル視されている日本代表は、カタールW杯グループリーグにつづきドイツ代表を撃破。『朝鮮日報』をはじめ複数の韓国メディアは、日本代表対ドイツ代表の結果をうけて「日韓サッカーの差がさらに広がった」と報道。『マイデイリー』は「北中米、南米に連勝。ドイツ代表撃破の日本代表がアジアカップの優勝候補だ」としている。

 それでも韓国代表チーム内では、来年1月開幕のアジアカップにむけてモチベーションを保っている模様。『SPOTV』によると、ファン・ヒチャンは12日の国際親善試合サウジアラビア戦を前に「アジアカップ優勝が僕たちの目標」と語った上で、日本代表に対する意識について以下のように述べたという。

 「日本代表については、ずっとニュースで情報を仕入れるだけ。日本に良い選手が多いことを知っている。ドイツ戦の結果を見ながらチームメイトと話したことだけど、僕たちはいつでも準備をしている。日本に負けない自信があるんだ」

 「アジアカップで優勝するためには、もっと準備をしなければならない。日本相手に勝利するだけでなく、優勝しないといけないんだ。2019年の前回大会では、思わぬ形で敗退した。優勝の可能性を高めるためにもチーム内でもっと議論を重ねる必要があるが、(アジアカップに臨むにあたり)経験豊富な選手(の存在)が重要だ」

 なお2019年に行われた前回大会では、カタール代表が決勝で日本代表を3-1と下して優勝。韓国代表はグループリーグで中国代表、キルギス代表、フィリピン代表に勝利して首位通過。決勝トーナメント1回戦でバーレーン代表を延長戦の末に下したが、準々決勝でカタールに0-1で敗れている。