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「日本代表はドイツと対戦するのに…」解任報道クリンスマン監督に韓国紙圧力

ユルゲン・クリンスマン監督(写真中央)写真:Getty Images

 日本代表が強豪国ドイツ代表とマッチメイクしたことが、韓国代表の監督交代論が加速させている。イギリス公共放送『BBC』は今月6日に韓国代表ユルゲン・クリンスマン監督解任の可能性を報道。韓国メディアが『BBC』の報道内容に反応した上で、指揮官に厳しい見方を示した。

 元ドイツ代表指揮官のクリンスマン氏は今年2月、韓国代表監督に就任したものの、ここまで国際親善試合で白星なし。今月の代表ウィークでは、イギリス国内でウェールズ代表やサウジアラビア代表と対戦する。

 『BBC』は解任の可能性の背景として、クリンスマン監督が韓国国内に常駐せず、アメリカで在宅勤務していること、くわえて代表メンバー発表で記者会見を実施せず、報道資料を配布にとどめた対応を挙げている。

 この解任報道に反応したのが、韓国紙『ファイナンシャル・ニュース』だ。同紙は今年6月の代表ウィークで韓国代表がペルー代表に0-1と敗れ、エルサルバドル代表に1-1と引き分けだったことを紹介した上で、「ペルー、エルサルバドルと対戦した日本代表と比較すると、韓国代表はさらに悲惨だ。日本代表はこの2試合で10ゴールをあげ、いずれの試合でも勝利を収めた」と綴っている。

 くわえて、今月の代表ウィークにおける両国の対戦相手にも注目。「ドイツ代表と対戦する日本代表に比べて、韓国代表の対戦相手はそこまで強力とは言えない。BBCの指摘通り、ウェールズ戦やサウジアラビア戦で勝利できなければ、クリンスマン監督は辛辣な批判を免れないと予想される」と、クリンスマン監督に圧力をかけた。

 その韓国代表は日本時間8日未明に行われたウェールズ戦で0-0と引き分け。クリンスマン監督体制のもと5戦連続白星なしとなった。サウジアラビア戦を前に、現韓国代表監督にかかるプレッシャーがさらに重くなっている。